祝・フジロック初降臨、テクノポップの神:クラフトワーク。ヒップホップにまで巨大な影響を与えたキャリアを語った決定的インタビュー!

祝・フジロック初降臨、テクノポップの神:クラフトワーク。ヒップホップにまで巨大な影響を与えたキャリアを語った決定的インタビュー!

7/5発売の『ロッキングオン』8月号に、フジロック出演が決まったクラフトワークのインタビューが掲載される。

既に何度も来日しているクラフトワークだが、ハイテクを駆使した音と光の饗宴が、苗場の自然の中でどう展開されるのか楽しみでならない。インタビューテキストは、その絶好の予習教材になりそう。2009年にラルフ・ヒュッターがキャリアを象徴する8作品についてコメントしたものだ。

特に廃盤になって久しく再発される様子もなく「黒歴史」化している『クラフトワーク』(1970)、『ラルフ&フローリアン』(1973) についての発言は貴重だ。

しかしなんと言っても驚きは、『ヨーロッパ特急』(1977)のプロモーションでニューヨークを訪れたとき、クラブでアフリカ・バンバータがクラフトワークのレコードを2枚使いしてプレイする現場に居合わせたという証言だ。ヒップホップ誕生前夜(クラフトワークをネタ使いしたかの“プラネット・ロック”は1982年のリリース)の小さなクラブで、その開祖となったアフリカンアメリカンのDJと、大きなインスピレーションを与えたドイツ人音楽家が出会っていた。タイムマシンに乗ってその場に立ち会いたい! まさに歴史的証言である。

祝・フジロック初降臨、テクノポップの神:クラフトワーク。ヒップホップにまで巨大な影響を与えたキャリアを語った決定的インタビュー!

取材はフローリアン・シュナイダー脱退の翌年に行われている。ラルフの発言からは、その時の傷が癒えていないことがうかがえる。長年の相棒との別れの影響なのか、結局インタビューで語られている『ツール・ド・フランス』に続く新作は未だ実現していない。

新曲も新アルバムもなく、昔の楽曲のリニューアルと大型ライブを繰り返しているだけの彼らは、しかし、単なる懐メロバンドではなく、未だ世界の電子音楽シーンの頂点に君臨し続けている。栄枯盛衰・新陳代謝の激しいこの世界でなぜ彼らだけが特別でいられるのか。その謎を考える格好のテキストだ。(小野島大)


クラフトワークの記事が掲載されるロッキング・オン8月号

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