昨年の最後の来日公演が感動を呼んだミスター・ビッグのエリック・マーティンにインタビュー! いよいよリリースされる10枚目のニューアルバムについて語り尽くす


昨年7月に最後の日本公演を行なった後も、『ビッグ・フィニッシュ』と銘打たれたミスター・ビッグのフェアウェルツアーは継続中で、7月から8月にかけては欧州各地を巡演することになっている。

去る3月にはエリック・マーティンがツアー先で喉の不調を訴え、旧知の仲であるイタリア人ボーカリストのミケーレ・ルッピを急遽呼び寄せ、数本の公演をツインボーカル体制で実施するというめずらしい出来事もあった。ただ、それ以降の彼は無事に復調しており、先頃は本誌のリモート取材にも元気いっぱいに応えてくれている。結果的にインタビューが予定時間を超過したのは、例によって彼のお喋りが止まらなかったからだ。

しかし話が止まらないのも無理はない。7月12日に発売を迎える新作アルバム『テン』の内容がとにかく素晴らしいのだ。今回プロデューサーに起用されているのは、過去に彼らのライブ作品を手掛けたことがある他、ビリー・シーンが籍を置くザ・ワイナリー・ドッグスとも仕事歴のあるジェイ・ラストン。

エリックいわく彼との相性も素晴らしかったようで、「ビリーとポール・ギルバート双方の演奏を完璧にミックスし、プロデュースするのはとても飛行機を操縦するくらい大変なこと。ポールがクリーンな音で弾いてる時にはビリーの音にディストーションがかかってたり、その逆だったり、どちらかが丸みのある音でプレイしている時にはもう一方がダーティな音を鳴らしていたり。そんな彼らの音のバランス良く録るという至難の業を彼はやってのけたんだ!」と絶賛している。

こちらはプロデューサーの名前を口にしただけだというのに一気にこれだけの答えを投げ返してくるエリックは、今作での曲作りの背景などはもちろんのこと、「噂どおり、これが最後のアルバムになるのか?」、「この新作発売を受けての新たなライブの可能性は?」といった質問にも丁寧に答えてくれている。

7月5日発売の本誌8月号に掲載のロングインタビューに、是非しっかりと目を通して欲しい。(増田勇一)


ミスター・ビッグの記事が掲載されるロッキング・オン8月号

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