ブラー永遠の名盤『パークライフ』30周年! リリース当時にすべてを語った貴重インタビュー!
2024.08.03 12:00
英国の国民的バンドであるブラーが、実は日本先行でブレイクしたという事実を知らない人も、最近は多いのかもしれない。それゆえに彼らと日本のファンは特別な絆で結ばれてもいるわけだが、本国での状況を一変させたアルバムがご存知、スティーヴン・ストリートと制作した3枚目の『パークライフ』。
ロッキング・オン9月号で掲載される、『Melody Maker』誌が同作をリリースしたてのブラーと行なったインタビューでは、90年代初めの音楽界がアメリカ人アーティストの勢いに押されていたことへのルサンチマンを創造欲に転化し、前作『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』で始めたブリティッシュネスの探求を『パークライフ』で完遂するまでの経緯を辿っている。
バンドの手法を懐古趣味と揶揄するような、この時期の英国の音楽プレス特有の挑発的アティチュードを4人が巧みにかわしている様子が興味深く、お互いへの猜疑心を感じさせる会話に当時のプレスとアーティストの複雑な関係が、読み取れるというもの。名盤が名盤として認知される前の、まさにタイムカプセルのごときインタビューは必読だ。(新谷洋子)
ブラーの記事が掲載されるロッキング・オン9月号