モグワイの「本領」発揮作

モグワイ『エヴリ・カントリーズ・サン』

発売中

モグワイ エヴリ・カントリーズ・サン
3年ぶり通算9作目となる最新アルバム。その注目のトピックは、盟友デイヴ・フリッドマンが16年ぶりにプロデュースを担当していること。その前回にあたる3rd『ロック・アクション』は、バンド・アンサンブルのストラクチャー重視のサウンドから、シンセなどエレクトロニックな要素を導入したテクスチャー重視のサウンドへと変化を見せた作品だった。対して今作は、ある種の原点回帰も窺わせる、ラウドな「ギター・サウンド」が前面に展開されている点が最大の特徴。とりわけ⑨⑩を始めとするアルバム後半に置かれた楽曲にそれは顕著。リリース前に収録曲が全曲ライブで披露されたことも話題を呼んだ本作だが、「アルバム全体をプレイできる作品が出来上がったのは初めて」とはバリー・バーンズ(G)の弁。いずれもライブ映えするインパクトを持った楽曲揃いであることは、先日のHCA(ホステス・クラブ・オールナイター)のステージが物語るとおり、だろう。

ボーカルを導入したゴスペル・ムード漂う⑦や、ニュー・オーダー風のポスト・パンク②も耳を引く。結成20周年をへてますます視界良好、盤石の状態にバンドがあることを伝える会心の出来だ。 (天井潤之介)

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