昨年、ロックダウン規制に対して私達の自由を奪っていると正面きって反対を唱え、新曲を発表してきたヴァン・モリソンだが、そのテンションをスタジオで詰め込んだ新作が届けられた。2枚組全28曲というとんでもないボリュームで、詳細は不明なのだがおそらくバックは長年の付き合いのメンツだろうから、とてもリラックスしたセッションとなっている。
とにかくここ十年以上、絶好調を維持しているし、逆境には若い頃からぶち当たりまくってきた人だけに、こうしたシチュエーションの方がすべて良い方向に回っているようで、どれも気持ち良いスウィング感に包み込まれ、どんどん聴き進んでいく。
気合が入りすぎるとどうしても過剰になりがちな癖がある人だが今作はそこらも無く、身内だけのスタジオに招かれたような気分だ。ライブも出来ないと怒っているが、休養充分なせいか声の調子も素晴らしく良い。(大鷹俊一)
ディスク・レビューは現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。
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