昨年11月にリリースした1stシングル『Gifted.』は各種音楽チャートを席巻し、その圧倒的なパフォーマンスは日本のダンスボーカルシーンに強烈な新風を巻き起こした。そして待望の2ndシングルがこの『Bye-Good-Bye』。その表題曲におけるメンバー7人の歌のレベルがとにかく際立つ。それぞれがハイレベルなソロを聴かせ、と同時にひとつの歌としての物語がしっかりと浮かび上がる。特にキャッチーなサビを美しく強いファルセットで表現するJUNONの歌声に圧倒される。出会いと別れを繰り返して未来へ進むBE:FIRSTの、ただポジティブなだけではない複雑に入り交じるエモーションが見事に表現された完璧なポップス。メンバーたちが経てきた様々な場面、そして現在地、さらにはその先の景色までも見せるような歌だ。カップリングの“Betrayal Game”で聴かせるクール&セクシーなボーカル、そして“Brave Generation”の心ごと未来へと駆けていくような衝動感と、ユニットとしてのポテンシャル全開で完成された全3曲。「ボーイズグループ」の概念がこの3曲でまたさらに更新されてしまった。(杉浦美恵)
『ROCKIN'ON JAPAN』7月号より