まだ道半ば

BiSH『サヨナラサラバ』
2022年08月31日発売
SINGLE
BiSH サヨナラサラバ
《残された時間は過ぎてゆく/僕は嫌になっても演じ続けてやる》《借り物の姿じゃつまらない/孤独?恐怖?勝負? So Good もう逃げ道はいらない》。Taka(ONE OK ROCK)作曲、KENTA(WANIMA)作詞という最強の布陣による最強のロックナンバーをこうも見事に自分たちの物語にしてしまうところに、今の6人の凄みを感じる。もちろん曲を作ったふたりのBiSHに対する愛情とリスペクトはひしひしと感じるが、だからといって、メロディの展開や曲の構成などなど、いわゆる「らしい」曲かといえば決してそうではない。にもかかわらず、歌唱のクセや節回し、リンリンの《さようならさらば》のシャウトなど、端々に楽曲それ自体の意図を超えたBiSHの血がたぎっているのを感じるのだ。それを可能にしているのはまさに《残された時間》、来たもの全部を噛み砕いて呑み込んで栄養にしてやろうという6人の意志だろう。カップリングの“A long way to go”(こちらもTakaが作曲)でも歌われている通り、《いつまでも追って/行くしかないんだ》という姿勢が、ここからのBiSHをさらに熱くしていく。(小川智宏)

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