現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』6月号にアユニ・Dが登場! BiSH 6ヶ月連続2万字インタビューvol.3何かをモチベーションにやってたというのはあんまりない。
逃げる逃げ方が分からなかったからやってた。辞めても居場所がなかったし――
「ネクラで人見知り」な彼女は、飛び込んだ世界で何を見つけ、今何を求めるようになったのか?
インタビュー=小川智宏
撮影=北島明(SPUTNIK)
BiSHの2万字インタビュー連載、第3回目はアユニ・Dである。BiSHと並行してソロプロジェクト・PEDROでベースボーカルとしてバンド活動もしている彼女。そのPEDROの新作EP『衝動人間倶楽部』がすごくいいのだが、何がいいかというと、いきなり自分に正直な表現になっているところだ。歌詞にしろ歌いまわしにしろ、これまでクセのある言葉遣いや歌いまわしの影に隠れていたアユニ・Dという人の姿が見える気がする。それは彼女がPEDROという表現の場で手にした実感が生み出したものだ。
メジャーデビューを果たしたグループにいわば「後入り」で加入した「末っ子」である彼女は、小さい頃から本人曰くネクラで陰キャな性格だったという。取り立ててやりたいことも見つからないまま生きていた彼女は、いろいろな巡り合わせと(彼女の言葉を借りれば)「運」によってBiSHの一員となり、その中で必死にもがいてきた。このインタビューはその軌跡だ。彼女のもがきは今も継続中だが、それでも彼女の中で何かが変わり始めている。傍から見ていると十分にBiSHに欠かせないピースではあるが、彼女がBiSHのリーサルウェポンとして爆発する日は近いかもしれない。(小川智宏)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年6月号より抜粋)
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