【JAPAN最新号】Vaundy、2020年のシーンを刷新する超名作1stアルバム『strobo』完成、絶対に聴け!

【JAPAN最新号】Vaundy、2020年のシーンを刷新する超名作1stアルバム『strobo』完成、絶対に聴け!

きれいなものをつくって、そこに汚いものを混ぜて、自分っぽくしてる感じなんですよね。もうオリジナルのものなんて存在しないと思ってる

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』6月号にVaundyが登場、JAPAN初インタビュー!
 
“東京フラッシュ”を生み、“不可幸力”を作り出す才能はなぜ、息を吐くように名曲を連発できるのか? 2時間一本勝負の徹底取材

インタビュー=小栁大輔 撮影=太田好治


前のめりでお送りする「JAPAN初インタビュー」である。2時間一本勝負とコピーをつけたが、2時間があっという間の、非常に興奮する、異常な手応えのあるインタビューになった。

誰しもが求めている気持ちよさ、世界で今鳴っている音、僕らが無意識に、しかし確かに感じている違和感ややるせなさのようなズレ、あるいは、ふとひと言だけ言われてみたいような希望――そういった「見えない」ものを零さず、確実に拾い上げる感性と、その無形の真実に片っ端から形を与える実にシュアな音楽的スキル。そのうえで、全世代のリスナーの快感の基準が真部分的に重なった一点をズバリ貫いてみせる「これでしょ?」という確信、リズムの可能性とは何か、歌の役割とは何か、言葉の面白さとは何かといった本質を4分の楽曲で言い当てる知性――。彼の素晴らしさは挙げればキリがないが、Vaundyには、圧倒的な「実力」がある。彼は、名曲の作り方を知っている――とまでは言わないまでも、少なくとも、ポップソングとは何か、その素晴らしさとは、新しさとは何か、その真実を今もっとも正確に知っている男のひとり、ということなのだと思う。それが19歳の青年だった、という話は、今ポップミュージックの未来を思うに、夢のような最高の驚き、という感じがしてならない。

そんなVaundyが、昨年からバズリまくっている“東京フラッシュ”“不可幸力”を含めた、とんでもないクオリティのファーストアルバム『strobo』を作り上げた。大げさじゃなく、超傑作と言っていい。“東京フラッシュ”が普通にいい曲に聴こえるような圧倒的な作品で、王道的なJポップから、オルタナティブなサブカルアレンジ、ミニマムに洗練されたリズムとビート、絶妙に制御された不安定なハモリまで、ほとんどやりたいようにやっている。しかし、その「やりたいこと」はただの「足し算」ではなく、すでにある素晴らしいものを組み合わせて、「新味」を作り出す――という「編集」に近いもの、もっと言うと、「デザイン」である。「発明」ではなく、「デザイン」。ここにVaundyの肝がある。この新たなマエストロの脳内をぜひとも知ってほしい。そして、『strobo』の凄さを味わい尽くしてもらいたい。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年6月号より抜粋)

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【JAPAN最新号】Vaundy、2020年のシーンを刷新する超名作1stアルバム『strobo』完成、絶対に聴け! - 『ROCKIN'ON JAPAN』2020年6月号『ROCKIN'ON JAPAN』2020年6月号
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