現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』6月号にゲスの極み乙女。が登場!全知全能にならない限り、すべての人に聴いてもらうことは無理なんです。
音楽って大変なことをやってることに気づいちゃった
5枚目の傑作アルバム『ストリーミング、CD、レコード』誕生。「スーパーバンド」としての戦い方を4人で語る
インタビュー=小栁大輔 撮影=オノツトム
美しい歌謡曲としてのエクスタシーや懐かしみと、ロックバンドとしてどこまで音楽を深堀りできるかというテクニカルな追求。その両方を極めた結果、「4人」のキャラクターがバラバラに際立ち、他のどこにもないバンドの音になる、そして行き着く「いつ聴いてもすごいけど、結局音楽としていいよね」というシンプルな結論。ゲスの極み乙女。のアルバムを聴くたびにそんな忙しない感想戦を繰り広げている気がするが、それをゲスにしかないリスナー的幸福だとするなら、この新作は間違いなく最高傑作だ。メロの切なさ、言葉の面白さと鋭さ、メンバー4人に課されたプレイヤーとしてのハードル、ちゃんMARI&ほな・いこかの歌い手としてのキャラまで含めて、飛び抜けた完成度と言っていい。何度聴いても新たな発見があり、何度聴いても「やっぱり曲がいい」という結論に戻ってくることができる。川谷絵音という鬼才の腕力はやはり凄まじい。
ゲスというバンドのファイナルアンサー、という感じもする。そんな『ストリーミング、CD、レコード』を4人で語ってもらった。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年6月号より抜粋)
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