現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』6月号にOfficial髭男dismのロングレビューを掲載!
期待と不安に膨らむ「新たなスタート」を後押しする“パラボラ”、何度でも「今日」を肯定してくれる“Hello”。ヒゲダンが放つ「希望の歌」はなぜ聴く者の心をときめかせるのか?
文=杉浦美恵
2月に『I LOVE...』をリリースし、予想していたとおり、新たな概念を内包したオリジナルなバンドサウンドとそのグッドメロディはどんどん日本中に浸透していき、当たり前のように大ヒットを記録した。そればかりでなく、約1年前にリリースされた“Pretender”までも、いまだロングヒットを持続しているという驚きの現実もあって、もはや文句なしの国民的バンドと言って差し支えないポピュラリティを獲得したOfficial髭男dism。そのヒゲダンが、早くも新曲をリリースした。
そのリリーススパンは、わずか2ヶ月。“パラボラ”という楽曲がそれだ。彼らの高品質のグッドミュージックが、こちらの予想以上のハイペースでリリースされていくのは、リスナーとして純粋に嬉しい限りで、しかもこの“パラボラ”は、今このタイミングで届くからこそ、より一層強く心に響く楽曲になっていると思う。カルピスウォーターのCMソングとして書き下ろされたこの歌は、リリース直後から多くの人の心を掴み、新生活の始まりを後押しするのと同時に、“I LOVE...”に続いてヒゲダンがこの先さらに展開させていく新章の本質を感じさせるような、まさに「今」と「未来」の歌なのである。(以下、本誌記事に続く)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年6月号より抜粋)
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