『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』主題歌“スパイス”で山あり谷ありの人生に優しく寄り添い、映画『恋に至る病』主題歌“奇跡を待ってたって”で献身的な不朽の愛を歌ったSaucy Dog。タイアップ2作に続く配信シングル“エデンの部屋”は、彼ららしい軽快なロックに乗せたラブソングに仕上がった。《ほっぺたに付いたまつ毛》という至近距離から物語が始まり、「君」と「僕」の間で《22年目の冬にはね/きっと星を探しに富良野まで》と幸せな想像が膨らんでいく。ストーリーテラーとしての才能を改めて発揮する石原慎也(Vo・G)が「夢の中で浮かんだ」というポップなメロディを、パワフルなビートで牽引するバランスが爽快。華やかで壮大なアレンジも、タイアップ作品を彩る繊細な表現も巧みだけれど、やはりSaucy Dogには飾らないストレートなロックが似合う。来年1月、結成の地・大阪での初のドーム公演で、彼らの等身大のロックがどんなふうに響くのか楽しみだ。(後藤寛子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年1月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』1月号のご予約はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。