「大発見」を「再発見」

東京事変『CS Channel』
2011年09月21日発売
DVD
東京事変 CS Channel
4thアルバム『スポーツ』から最新作『大発見』に至る5曲のPVにCD未収録の“天国へようこそ Tokyo Bay Ver.”を使用した贅沢なエンドロールを配し、さらに新曲“ハンサム過ぎて”を加えた映像作品集。『大発見』においてバンドとしての東京事変が明らかに一体感を増したのは間違いないが、その要因は何なのか? もちろん様々な要因が考え得るが、真ん中にあるのはやはり「楽曲至上主義の徹底」という一点に尽きる。それはつまり「曲のためならば何をすることも厭わない」という献身的な姿勢であって、曲を生み出した当人ですら、何よりも楽曲の意志を尊重するという逆説的状況を意味する。その姿勢はPV制作においても徹底されていて、“能動的三分間”のムーンウォークも“勝ち戦”のフォトジェニックな静止状態も“新しい文明開化”でチアガールに囲まれアメフト姿の「新しい亀田誠治」が生まれる瞬間も、楽曲への絶対的信頼感があるからこそできる冒険であり、それらのアイディアを積極採用するバンドの開かれたスタンスが、東京事変という集団の魅力を「再発見」させてくれる。(井上智公)
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする