ワクワクと、沁みる、がある
V.A.『ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2012』
2012年06月27日発売
ALBUM
今回で10回目の開催となるASIAN KUNG-FU GENERATION主催「NANO-MUGEN FES.2012」。恒例となっている、コンピレーションがリリース。ツアー形式のNANO-MUGEN CIRCUITの出演者もあわせて、国内外の総勢21組の曲をコンパイルした。アルバムの幕開けとなるのは、アジカンの新曲"夜を越えて"。《音楽はあまりに無力なんて常套句に酔っても 世界をただ一ミリでも動かすことは出来るだろうか》《僕らはあまりに無力なんて君が嘆いても それでも何時かは何かを成し遂げてみたいんだ》。シンプルなロックンロール・サウンドで、そう歌う。自身でメディアを立ち上げて、思いを発し、考えて、「こうしたい」を形にしていっている「今」を切り取った曲でもあるし、10年、夢を形にしてきたこのフェスのいちばんのハートの部分を綴った曲でもあるだろう。そうしたステートメントではじまる(大上段に構えたものじゃなくて)、お祭りのコンピであり、意志の高さをしっかり封じ込めた作品だ。ゆかりの深いバンドたちに加え、秦 基博やCharaといった意外な人選もあって面白い。(吉羽さおり)
2012.06.27 20:00