なんと4年ぶりの新作である。しかも未だ2作目である。4年ぶり2作目の事実に驚いてしまうのは、その間にザ・ティン・ティンズが何度も来日を果たしていたこと、そしてデビュー・アルバム『ウィ・スターテッド・ナッ…
一昨年のサマーソニックで観たプログレッシヴでレイヴィーなセット。そして何より「Wonky」というタイトルからはフライング・ロータスやゴールド・パンダら次世代ビート・メイカーへの対抗意識も窺える。果たして8…
マーズ・ヴォルタにとって、音楽的な限界というのは無意識のうちに作り手・あるいは聴き手が頭の中に自ら作り出した安全弁に過ぎないのだろう。ロック、フリー・ジャズ、ヘヴィ・メタル、ラテン、ハードコア、コズ…
昨年のワールド・ツアーも、シンガーのブルース・ディッキンソンが自ら操縦する専用ジェット旅客機によって敢行し、再び世界を駆け巡ってみせたアイアン・メイデン。このライヴDVDのディスク1には、そのうち5万人…
さまざまなアレンジャーとタッグを組んで、新たな音、新たな表現を追求した5thアルバム『JAPANESE POP』(2010年)以降も、『大人のまじめなカバーシリーズ』リリースがあり、ドラマやCMに曲を書きおろしたりと、…
Jは凄い! ソロ14周年を経た4年ぶりのニューアルバムを聴いて改めて興奮した。ミディアムで始まって光へと疾走するパワフルかつドラマティックなサウンド、強かなメロディ。ワイルドで大陸的なサウンドに日本的メ…
早くも通算16枚目となるニューアルバムが届いた。マイルス・デイヴィスの演奏でも有名なジャズのスタンダードナンバー“Walkin’”から始まり、アンジェロ・ムーア(フィッシュボーン)をフィーチャリングした感動…
好評につきシリーズ化された「猫Pack」第2弾。澤のギターが饒舌に鳴り響く“ボリュームノブ”を幕開けにポップでダイナミックに成長した姿を詰め込んでいるが、とことんヤンチャな本音は変わらず痛快だ。ザ・クラ…
泣けるぜ、モーモー。 ど頭からバスバスバスバス!と勢いよく叩き上げるゲイリーのドラムが象徴するように、『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』は全身全霊でモーモーが彼ら自身の今を刻み付ける会心作だ。3人のアヴ…
本作は様々な議論を呼ぶことになるかもしれない。先行楽曲の“ウィ・テイク・ケア・オブ・アワ・オウン”公開時から、その兆候はあった。グラミー授賞式でも冒頭で披露され、《星条旗がどこで翻っていようと/俺…
メジャーデビュー直後の昨年11月にドラムス田中と袂を分かち、新体制となった「オバ犬」ことOverTheDogsの6曲入りのミニアルバム。強烈な個性として屹立する透明度の高いハイトーンヴォイスや、表情豊かな叙情性…
00年代の活動再開後から続いてきたソウル・セットの華々しく力強いダンス・ポップ攻勢は、“今夜はブギー・バック”(HALCALIとのコラボ・カヴァー)に代表される、ベテランらしい温故知新ぶりと同時代感覚をミッ…
ソニック・ユースの名物男リー・ラナルドは、これまで何枚もソロ・アルバムを出しているけど、いずれも実験的なインストゥルメンタル作ばかりで、キャリア30年以上のヴェテランにして、これが初のヴォーカル・アル…
一昨年のアルバム『MODERN AGE』の頃から既にその兆候は現れていたが、ここ最近は特に顕著に、伝えたいことをシンプルに、前向きに表現するようになってきたDOES。そんな彼らから届いたニューシングルのテーマは明…
「日々動いてく世間とそこに馴染めない自分」とかいう疎外の構図を無効化し、無数の孤独な魂のきらめきを性急な歌とビートで抱き止める“蛍”。絶望感に押し潰されそうな日々すら《あなたと出会えてよかった》とい…
Dim Mak Records創設者にしてDJのスティーヴ・アオキによる、初のオリジナル・アルバム。何はともあれ、オープニングを飾るシングル曲“Earthquakey People”を聴いてみて欲しい。ゲスト・ヴォーカルはリヴァース…
昨年の11月27日に行われた日本武道館公演の熱気をフレッシュに封じ込めた映像だ。360°をお客さんにグルリと囲まれ、とびっきりのナンバーを連発しまくる彼らの姿が、ありのままに捉えられている。ロックンロール…
もう14年だという。彼がソロ・アルバムに取り組んでいるという話は随分前から聞いていた。最終的にこうして日の目を見るまでは、そこから更に数年の歳月を要した。けれど、そんなことは何も問題じゃない。むしろ…
今月の終わりに単独公演としては約3年ぶりに日本の地を踏むマイ・モーニング・ジャケット。公演前の期待を高めるアイテムとしても、行くのが決まっていない方を後押しする品としても、また、MMJのそもそもの真髄を…
これはすごい。完全にアーバンギャルドを見くびってました。猛省します。この“生まれてみたい”が完成した今、もはや「トラウマテクノ」とか「自作自演厨」という枠組みだけでは彼らを語ることはできない。もちろ…
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