昨年発表された本デビュー作で音楽ファンに波紋を巻き起こし、08年の静かな現象と化したシアトル発フリート・フォクシーズ。日本盤化が遂に決定して嬉しい限りだし、清らかな情趣に満ちたメロディ、スピリチュアル…
『parallel park』から約1年ぶりとなる2ndアルバム『jacaranda』に向けての先行シングル。前回のEP『人鳥哀歌e.p.』も2種類のジャケットがあったが、今回はタイトルにちなんで東京の地下鉄路線9種類の色のジ…
そのドラマティックなメロディの飛翔力が、鮮やかなサウンドスケープの描写力が、本物であることを証明する2ndアルバム。控えめなエレクトロニカと柔らかなギター&シンセのアンサンブル、そして透明なエンジェリ…
もはや、ROCK IN JAPANとCOUNTDOWN JAPANの常連となっているスリーピースバンド、鶴。3人ともアフロ+メガネ+時代錯誤なファッションという特殊ないでたちも目を引くが、良い歌、良い曲、良い演奏、そして、例の…
まったく意味が分からない。まずアー写、なんで異様なまでに垢抜けているのか。そういえば、ジャケットも変わった。前作『クッキーズ』のジャケも今作同様女性の脚だったが、あっちは、なんというか、もっと偶像化…
冷たい潮風と競い合って加速するビートが、あたかも大切な人との別れの運命に抗う心のように狂おしく切なく響く“世界の果て”。≪壊れてしまうなら僕だけでいい≫≪嘘でもいいから信じてくれ/少しでもいいからそ…
70年代から脈々と続くメタルの流儀を粛々と貫いてきたバンドだというのに、その限定された枠内で許される限りのクリエイティビィティを発揮し、非メタルな輩にも熱く支持されるようになった稀有なバンド、マストド…
観る人の数だけいろいろな思いがあるはずだ。昨年9月に新木場スタジオコーストで行われたエルレガーデンの活動休止前最後のライブが映像化される。おそらく最初から映像化することは考えられていなかったのだろう…
『rockin’on 2009年5月号』でレビューを掲載しているプレフューズ73=ギレルモ・スコット・ヘレンのもうひとつの顔、サヴァス&サヴァラス。南米音楽のルーツ探求路線を鮮明にし、歌を押し出したことでより温か…
08年はフェスにイベントに対バンに、とにかくライブ漬けだったSPECIAL OTHERSの約1年ぶりのアルバム。これがえらくマッチョで驚いた。硬質とか、ソリッドとか、他に上手い言い方あるだろうよと突っ込まれるのは重…
前回の『ダンス・ホール・アット・ラウス・ポイント』以来13年ぶりとなるジョン・パリッシュとの共同名義作品。1曲目“ブラック・ハーテッド・ラヴ”からガツンとカッコいい! 必ずアルバムごとに異なったサウン…
05年に今はなきハイラインレコーズ限定で発表した1stミニ・アルバム『4人のゴブリン大いに踊る』に、“風の音符 歓喜の声 和音”等の新曲を加えた2枚組作品。音源としてはフル・アルバム『the GOLDENBELLCITY』…
ウザイほど情報量の詰まった作品である。まずはゲスト。多すぎ。しかもそろって豪華。取り急ぎ、トム・ウェイツ、カニエ、ヤー・ヤー・ヤーズ、フルシアンテ、チャックD、RZA、M.I.A.、デヴィッド・バーン、ジョ…
メロディ、ハーモニー、歌詞といったこと以前に、「声」という凄くシンプルなことによって胸躍ってしまえるシンガーは、そんなにたくさんいるわけではないが、確実に何人かは存在する。現在のJ-POPシーンでそうい…
ああもう、ジャケット・アートワークだけで勝ちですね。バンド生尻ジャケに間違いはないです。というわけでイグル&ハートリィ、満を持してのデビューアルバム。エレクトロ感満載な生ディスコに、やたらセンチメン…
そのまんま『新作』というタイトル。“恋人たち”“ニューピース”という2曲のタイアップ・シングルがあって、でもそれらの名曲ぶりには寄り掛からない、キラキラとポップに輝いてるフレッシュな曲群が隅から隅ま…
マイケミのジェラルドの嫁リンジーがベーシスト(反り返ってベース弾くのがトレードマーク!)というので注目されることも多いマインドレス・セルフ・インダルジェンス。今年で結成12年だが意外にもスタジオ・アル…
過剰である。まずはボリューム。08年10月『暁の野音』と12月のアルバム・ツアーZepp Tokyo公演、その他ツアーの公演から数曲。収録時間が200分を越える初のライブDVDなのである。忘れていたよ、メジャー・デビュー…
サウス・カロライナ出身の4人組、ザ・フィルムスの、2作目となるアルバム。サザン・ロックやカントリーをガレージなサウンドでざっくりと料理してしまうバンドである。00年代のガレージ・ロック・ブームには英国…
つくづく思うが北欧から出てくるロックの良さはとことんKYなところ。アメリカ人やイギリス人の意識的なロックとは違い、流行や世界情勢(と言っても結局は米国中心だけど)とは距離のある場所で彼らが鳴らす本能…
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