今作は9月13日に日比谷野外大音楽堂で行われたSBDの解散ライブの模様が収録されたDVD。メンバーは『サザエさん』のエンディングテーマに乗って登場。個々の音楽家としての佇まいや表情は自信と貫録に満ち、時折メ…
ポピュラー・ミュージックのレコーディング・ヒストリーは半世紀以上にも達するわけで、だから現在のヒット・チャートにかなり「やり尽くされた」感があるのは否めない。アーティストの独自性を誇示しつつ、音楽を…
現在のDragon Ashがすごくいい状態にあることが伝わってくる。夏フェスを席巻したアンセム“Velvet Touch”に続くシングルは、“繋がり”について正面から全編日本語詞で歌ったミディアム・テンポのナンバー。しか…
1st『オール・キラー・ノー・フィラー』から“ファット・リップ”や“ペイン・フォー・プレジャー”など実に6曲、2nd『ダズ・ディス・ルック・インフェクテッド?』と4th『アンダークラス・ヒーロー』から3曲…
最近ではシングルのリード曲でも、遊び心満載の思いっきり自由な楽曲を発表しているオレンジレンジだが、デビュー当初から、カップリングやアルバム収録曲のやりたい放題ぶりは、ファンには知られるところだった。…
そもそもナイトウォッチマンというのは、レイジを失い、オーディオスレイヴでは表立って政治的な姿勢を示せなくなったトム・モレロが、自分の中の表現バランス/精神バランスを保つために始めたものだというイメー…
今やライブハウスでキッズをモッシュ&ダイブに誘い込む代表格となったBIGMAMAによる、待望の2ndアルバム。柔らかな歌声と流麗なバイオリンが際立つダイナミックな楽曲と、独特の視点が広げられた物語のような歌…
カニエの新作も非常にパーソナルなものだが、ビヨンセも新作で、これまでないほど内面を露呈している。実際に今作は、大スター・ビヨンセの“オン”と“オフ”をそれぞれ表現した2枚のアルバムで構成されたコンセ…
“完璧な庭”、“月曜日消失”または“昏睡クラブ”等々。これは、今回のミニ・アルバムに収録されている楽曲のタイトルだが、もしこれがレコード店でなく、本屋の棚に収まっていたとしても、心惹かれるタイトルだ…
異様なロック・ライブ映像である。まず、なんでこんなに暗いのか、そしてなんでこんなに静かなのか。フランス映画みたいなレトロなオープニングに続いていきなり“ブライアンストーム”が始まったときは、あまりに…
スチャダラパーも今年で結成20周年。なんだか不思議だ。この3人組は、子ども性で突っ走るキャラでやってきたのだし、成熟というイメージからは遠い。でも、3年前に電気グルーヴとユニットを組んだ時、彼らは“聖…
隣の席が内田だからかもしれないが、ここ数ヶ月「アンドリュー」の言葉を聞かない日はなかった。そして彼の話題はすべて「なんて真面目な奴なんだ」という一言に集約されていた。GReeeeNの大ヒット曲“キセキ”に…
4人編成になって初めて世に出た配信限定の“Black Hole”から2ヶ月足らずというハイペースでリリースされるニューシングル。再生した瞬間に意識が吹っ飛ばされる攻撃性が、スピーカーから吹き出てくる。個人的な…
ワーキング〜ロウワー・ミドルクラスの平均化された人生を、辛辣かつストリートワイズな言葉とビートで繋いで絵巻物語にしていく。ストリーツが編み出したそんなポップ・ソングの手法を嗜虐のセンスで言ったら世界…
予想外だ。遂に、遂に5年ぶりのアルバムだというのに、固く張り詰めた緊張感や過剰な熱気の類がまったく感じられない。むしろSBK史上最も風通しが良くて、その爽快感に何度もリピート再生してしまう作品である。…
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ジョシュと盟友ジェシーによる「かわいいビッチとバッド・ボーイ」のための愛あるロックンロール・ユニット=イーグルス・オブ・デス・メタルも早いもので本作が3枚目。…
<君へ続く道 譲れないぜ><たとえこの身から火が吹こうと走りつづけるぜ><追いつけ追い越せ 勝たなきゃ何も意味がない>。断定のフレーズ連発である。なのに暑苦しさは微塵もなくて、ややもすると清々しくす…
デビューから6年で早くもリリースされたコーラルのベスト・アルバム。シングル集のディスク1も、彼らがいかに最初から完成されたバンドであったかを示していて興味深いが、これはディスク2にこそ意味があるので…
なんともすごいイベントの記録。ライブ・アースと同じく2007年7月7日にニューヨークのブルックリン橋近くで行われた「77 BOA DRUM」は、タイトル通り77台ものドラムを野外に渦巻き状に配置し、それらとEYEがCDJ…
RO69のブログを読んでくれた方から、「宮嵜さんて、もしかして毎日スミス聴いてるんじゃないですかあ?」とちょっとにやけ気味に訊かれるときがある。確かに、始めたブログで一番紹介してきたことは認めよう。でも…
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