1曲目の“ラナ”で威勢よく新しい世界に飛び出し、以降彼の人生や美学、思い描く物語、陰陽様々な感情の中を旅していたかと思えば、聴き終えた時には自分が自分自身の心に帰ってくるような感覚が残った。彼が自分…
yamaのデビュー曲にして大ヒット曲“春を告げる”の詞曲を手がけたことで知られるボカロP、くじら。このファーストアルバムでは、全曲を自身が歌唱している。 ポップス、R&B、ピアノバラード、ファンク、ロック……
恋心は不思議だ。相手を思っていたはずなのに、いつの間にか自分の気持ちばかりが膨れ上がってしまう。だがこの曲の主人公は、相手を思う中で切なさを覚えながらも「自分自身に陽だまりのようなぬくもりを与えてく…
打首獄門同好会が、8月20日に“死亡フラグを立てないで”、8月27日に“地味な生活”というシングルを連続リリースした。“死亡フラグを立てないで”は、タイトル通り《私がここで食い止めるから あんたら先に行き…
まだメジャーデビュー5周年なのか、と思わせるほど濃密な歩みを進めてきたビッケブランカが全国ツアーへ向けたEPをリリース。ドラマや映画へ提供した曲が顔を揃えてはいるが、一筋縄ではいかないのがらしいところ…
再生して間もなく、ピアノのドレミファソラシドの鍵盤をすべてバシャーンと叩いたような音が入っている。これを聴いて、私自身がピアノと向き合っていた時「うまく弾けない、どうにもならない!」とイラッとしてバ…
すでにファンの間では名曲との声も名高い“日常革命”。ざっくりいうと「切ない」バラードということになるのだが、この曲の歌詞をつぶさに読んでいくと、ねぐせ。が何をロックに託しているのかがはっきりとわかる…
このアルバムに収録されている10曲から伝わってくるものは、とにかく明快極まりない。「気持ちいい音を浴びるのは最高!」ということに尽きる。エネルギッシュに躍動するビート、シンセサイザーの華やかな音色、ジ…
スカパラのホーン隊4人が参加し、早くもライブにおけるハイライトになっている“優勝”(8/11のRIJF出演時はそのスカパラ4人が登場、超盛り上がった)は、シリアスで熱くて攻撃的な、過去曲でたとえるなら“The band…
5月にメジャーセカンドフルアルバム『Assort』をリリースしたNovelbrightから新曲が届けられた。『Assort』収録曲でバイラルヒットしている“愛とか恋とか”に対して竹中雄大は、「恋愛の曲に対するボキャブラリー…
傑作『Sparkle』を経て、miwaの近況報告とばかりに届けられたキャリア初のEP。デジタル配信されていたタイアップ曲を含め、今回も引き続き他のソングライター/プロデューサーたちとの共作によって新たな作風の扉…
ロックが、とりわけその母国であるアメリカやイギリスを中心にかつての影響力を失っていった2010年代。メキメキと成長を遂げていたONE OK ROCKは、日本国内のシーンを飛び出して世界を舞台に闘い始めた。日本のロ…
ドラマティックな “Hourglass”から、トライバルなリフがバーストするダンスロック“One More Time”、爽やかな方向に振り切った“All We Need Is Summer Day”と、高揚感に溢れる前半。コロナ禍の世界をリリック…
UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介、様々なアーティストのレコーディングやライブサポートで活躍している須藤優によるXIIXが今作でコラボレーションをしているのは、SKY-HIとスカパラの谷中敦。過去に斎藤とのコラボ…
結成10周年を機に過去曲を現在の彼らの演奏と声でリテイクするプロジェクト「再青」(さいせい)を始動させたのが今年1月1日。4月にそのプロジェクトをコンパイルする第一弾アルバム『再』がリリースされ、今作は…
今年11月にメジャーデビュー5周年を控えるポルカドットスティングレイの4thアルバム。挑戦的なアレンジで音楽性の幅を拡げた前作『何者』から、約2年間でさらに進化を遂げたポルカがギュッと詰まっている。進化の…
うわあ、売れたわ、これは。トップだわ。間違いないわ。すみません、失礼しました。などと、まず謝りたくなった、最後まで聴き通して。何言ってんの、もうとっくに売れてんじゃんCreepy Nuts、どこのフェスに行っ…
ワーナーミュージック内に自身の新レーベル「Slowly Records」を立ち上げての第1弾リリースであり、7月の野音ワンマンで初披露されていた一曲。幻想的なイントロから一転、地に足を着けるように肉体的なAメロがは…
名は体を表すと言うが、MY FIRST STORYほど、その歩みから物語を強く感じさせるバンドは珍しいかもしれない。その物語とは、もちろん単なるシンデレラストーリーではない。それは、掲げた目標を次々と達成していく…
《あるがままの姿で/自分のままで生きさせて/決して楽ではないが/きっと人生は素晴らしい》……一切の虚飾を排したサビのフレーズが、ドラマチックかつダイレクトなメロディワーク、そして清水依与吏の切実な歌…
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