米津玄師
Pic by 中野敬久
『3月のライオン』はなぜ、米津玄師に恋愛モードのシングル『orion』を作らせたのか?

米津玄師が、2017年第1弾として2017年2月15日(水)にリリースするシングル『orion』。表題曲の“orion”は、TVアニメ『3月のライオン』第2クールエンディングテーマとして制作された1曲だが、「恋愛」をテーマにしたという。発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号には、これまでの米津の曲作りとは異なる理論で生み出されたこのシングル、そして、昨年12月に発売した単行本『かいじゅうずかん』収録の書き下ろし楽曲“love”についてのインタビューを掲載。その発言の一部をお届けする。

インタビュー=山崎洋一郎

将棋は、向かいに対局者がいて、ひとりじゃ完結しない。音楽も自分という人間と、それを聴いてくれる人という一対一の関係性があって。似通ってる部分があるなあと思ったんですね。そういうものをすべて包み込んで、一番純度高く表現できる何かってなんだろうなって考えた時に、一番自然な答えが「恋愛」だった

羽海野チカさんのマンガは昔から好きで、彼女のほんの小さな心の機微も残さず表現してやろうっていう、男気じゃないけど(笑)――何かを表現しようとする者にとって、一番大事なことをちゃんとやれている人なので。ひとえに羽海野チカさんという存在があって、彼女が作るものにあてられてしまった結果なのかなと思います

自分の感覚だとか、痛みだとか……言ってしまえばそういうもので商売してる人間なんで、自分は。自分が今まで培ってきた、孤独だとか、痛みだとか、そういうところから生み出された美しい音楽を使って、社会的な生活を送ってるわけじゃないですか、音楽を作る人間っていうのは

「個性的ですね」って、賞賛の意味でよく言われたりする人間なんですけど。個性的で良かったことなんてひとつもねえぞ? って(笑)

昔だったら絶対“love”なんてタイトルつけなかったし。なんのてらいもなく“love”って――自分でもちょっとおもしろいなと思ったりもするんですけど。それができるようになったっていうことは、自分としても、すごく大きなことだなと思います

続きは2017年1月30日(月)発売のロッキング・オン・ジャパン3月号で!

ロッキング・オン・ジャパン ロッキング・オン・ジャパン
  • ROCKIN’ON JAPAN 2017年3月号

back number 「ラブソング」の概念を塗り替えながら、国民的バンドの道を突き進んでいる彼らの歌はなぜ恋愛を救うのか? 恋、音楽、未来の夢――満を持しての初表紙、そして完全包囲の3人個別インタビューですべてを解き明かす、決定版特集!!

  • ●別冊 COUNTDOWN JAPAN 16/17 SPECIAL BOOK
    日本最大級の年越しロックフェスのすべてがここに!
    全アクトのライブ写真&セットリスト網羅で、4日間の熱狂をまるごとお届け!!
    ●[Alexandros]
    傑作『EXIST!』の次なる一手――至上のラブソング“SNOW SOUND”のすべてを川上洋平、語る
    ●UVERworld
    救済のニューシングル『一滴の影響』、完成。その内側に迫る、TAKUYA∞ソロインタビュー!
    ●米津玄師
    『3月のライオン』タイアップ、恋愛モードのシングル『orion』はいかにして生まれたのか?
    ●MAN WITH A MISSION
    5匹集結・後編! 究極のニューアンセム“Dead End in Tokyo”をジャン・ケン・ジョニーが語り尽くす!
    ●桑田佳祐
    4年ぶりの年越しソロライブ、徹底レポート!
    ●Perfume
    未来と現在をつなぐシングル『TOKYO GIRL』を通して3人が見つめる、この先のヴィジョンとは?
    ●miwa
    初の主演映画は何をもたらしたのか? miwaの「今」に迫る
    ●THE ORAL CIGARETTES
    傑作『UNOFFICIAL』リリース! 山中拓也、「アンオフィシャル」な本音を激白!
    ●SCANDAL
    結成10周年――ベスト盤に刻まれた愛と戦いの道のりを語る、全員インタビュー!
    ●クリープハイプ
    2017年初インタビュー、実りの1年とこの先の未来を、尾崎世界観と語り合う
    ●10-FEET
    またしても名作『ヒトリセカイ×ヒトリズム』完成。今こそ「歌う理由」を語る!
  • ●雑誌コード:09797-3
  • ●発売日:1月30日
  • ●特別定価:657円(+税)
詳細はこちら
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする