Fear, and Loathing in Las Vegas@日本武道館

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9月にリリースしたアルバム『Feeling of Unity』を携え、10月から全24公演のスケジュールで繰り広げられてきたツアーのファイナル。Fear, and Loathing in Las Vegasにとって、これが関東圏で初めてのワンマン公演となる。ここまでの全国23公演と同様、武道館のチケットも見事にソールドアウトさせた。

Fear, and Loathing in Las Vegas@日本武道館
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ステージに横たわっていた横長のLEDスクリーンがゆっくり上昇すると、高揚感を煽るイントロムービーが流れ、So(Clear Vocal)、Minami(Scream Vocal/Keyboard)、Sxun(G)、Taiki(G)、Kei(B)、Tomonori(Dr)の6人が飛び込んでくる。初っ端から着ていたシャツ(彼らが立ち上げるアパレルブランド=「FALILV by FaLiLV」のモデルらしい)を破り捨ててタンクトップに着替えるTaikiを筆頭に、溢れんばかりの意気込みを迸らせていた。

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けたたましい音玉の炸裂音と共に繰り出されるのは、新作アルバムのオープニングを飾っていた“Cast Your Shell”。猛烈な手数でスタートダッシュをかけるTomonoriのビートは、レイヴ感たっぷりなエレクトロコアの中でも生々しい推進力をもたらす。ステージ狭しと跳ね回っていたMinamiが唐突に差し込む雄弁なピアノのフレーズといい、のっけから手加減無しの総力戦だ。そして何よりも、分厚い轟音の中から抜け出てくるSoのオートチューンヴォーカル。しなやかなメロディがくっきりと浮かび上がっている。

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Fear, and Loathing in Las Vegas@日本武道館
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Sxunがあらためて挨拶を投げかけ、「今回のツアーのテーマは一体感です!」と確認すると、陽性ダンスロックでスタンディング制のアリーナが跳ね上がる“Escape from the Loop”から“Rave-up Tonight”へ。エモーションを乗せて巨大なうねりを生み出す“Let Me Hear”のドラマティックな展開も素晴らしかった。「俺たちの音楽を楽しみにしている人が、一杯いるんだなって実感できたツアーでした。ここに来れない、武道館ワンマンの成功を祈ってくれてる人もいる。そういう人たちの気持ちと一緒に、このステージに立っています」と曲間に語るSxunの言葉は、「一体感」というテーマに込める思いを裏付けるようでもあった。

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KeiとTomonoriによる強烈なコンビネーションから傾れ込む“Ignite Your Frail Mind”にしても、“Journey to Aim High”や“The Demon Called Careless”にしても、新作曲はMC後の再点火を担う、重要な役割を果たしていた。その間にはMinamiがショルダーキーボードで見せ場を作る“Thunderclap”や、ビデオゲームの映像/音楽からシームレスに重厚なエレクトロコアへと連なる新作の“Interlude”も挟み込まれる。

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『PHASE 2』から『Feeling of Unity』の2年連続アルバムリリースという過密スケジュールの中、Taikiやマネージャー氏が身内の不幸に見舞われたこともあり、バンド全体が精神的に過酷な時期だったと告げるSxun。「支えてくれる人への感謝の気持ちをもって、俺たちはこれからも信念を貫いていきます」と、まさに「一体感」から導き出される新たな決意を伝えていた。そしてオーディエンスの熱いOIコールを巻く“Just Awake”や、もっと大きなステージも、オーディエンスと近いステージも両方やりたい、と語りながらの“Chase the Light!”で、片時も熱気を逃さぬままラストスパートへと向かっていった。

Fear, and Loathing in Las Vegas@日本武道館
レイヴコアが祭囃子のように響いて破天荒なエネルギーをもたらす“Party Boys”の沸騰ぶりが凄まじい。残り2曲、アンコール無しでフィニッシュすることを伝え、「全員で大声で歌って、このアルバム『Feeling of Unity』を完成させたいです!」と、一体感をドラマティックに、クライマックスへと導こうとする。エレクトロの同期と生のバンドサウンドが完璧に融合した“Virtue and Vice”、そして最後には“Starburst”で、金テープがキャノンで放たれ紙吹雪が舞うフィナーレへと向かい、Soは渾身のシャウトで「ありがとうございましたーっっ!!」と感謝の思いを刻みつけていた。

Fear, and Loathing in Las Vegas@日本武道館
武道館を華やかなダンス空間へと変えるステージでありながら、「一体感」というテーマのもと、感情と意志をしっかり共有するという、見事なロックのステージであった。この日の映像作品リリースや、来るワンマンツアー、そして8月の主催イベントなど、2016年に繰り広げられるさまざまなアクションの告知もあった。詳しくは、こちらのニュース記事(→http://ro69.jp/news/detail/136930?count=1&topic=2)をチェックして欲しい。(小池宏和)

●セットリスト

01. Cast Your Shell
02. Meaning of Existence
03. Escape from the Loop
04. Rave-up Tonight
05. Swing it!!
06. Let Me Hear
07. Burn the Disco Floor with Your “2-step!!”
08. Ignite Your Frail Mind
09. Thunderclap
10. Interlude
11. Gratitude
12. Journey to Aim High
13. Just Awake
14. Sparkling Sky Laser
15. The Demon Called Careless
16. Short but Seems Long, Time of Our Life
17. Chase the Light!
18. Evolution
19. Party Boys
20. Virtue and Vice
21. Starburst
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