「あんたらの想像を超えにきました」という椎木知仁(Vo・G)の強気な宣戦布告と“アフターアワー”で勢いよくスタートを切ったのは、新潟県上越出身のMy Hair is Bad。「雑誌から出てきた俺らがやらなきゃいけないのは、100点じゃなくて100%を出していくこと。あんたらの前で良いライブできなきゃ全部嘘だ」――椎木の弾き語りから始まる“フロムナウオン”では、『ROCKIN’ON JAPAN』に自分が載れなかった焦燥感を超えて今日このステージを勝ち取ったことを「辿り着いた」とか「夢が叶った」と綺麗に歌うことはせず、むしろ「そういうバンドのライブ観たけどダサかったぜ」と言いのける。それが彼らの「100点ではない100%のライブ」だし、そこには清々しいほど媚びがない。「これからどうなるかは分からないけど、ずっと好きな女の歌を歌いたい」媚びではなく、恋を歌い続ける。その一貫した指針“真赤”を歌い上げ、イベントの歴史に爪痕を残していった。