ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ

ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER) Photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER)
●セットリスト
 Ambitions -Introduction-
1.Bombs away
2.ONION!
3.Deeper Deeper
4.Taking Off
5.20/20
6.Cry out
7.Clock Strikes
8.Bedroom Warfare
9.69
10.Always coming back
11.Wherever you are
12.Listen
13.インスト
14.Bon Voyage
15.Start Again
16.I was King
17.Take what you want
18.The Beginning
19.Mighty Long Fall
20.We are
(encore)
21.One Way Ticket
22.完全感覚Dreamer

ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 青木カズローPhoto by 青木カズロー
ONE OK ROCKの「“Ambitions” JAPAN TOUR」。各地にスペシャルゲストを招いて開催した全国アリーナツアーは、バンドにとって2年ぶりの国内ツアーとなった。以下では、さいたまスーパーアリーナ2日目・3月26日の模様をレポート。この日のゲストは、ONE OK ROCKにとっては憧れのバンドでもあり、FUELED BY RAMENのレーベルメイトでもあるフォール・アウト・ボーイ。この2組の共演は非常に見応えのあるものだった。

ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER) Photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER)
ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 浜野カズシPhoto by 浜野カズシ
FOBのアクトを経て、いよいよONE OK ROCKの登場。アルバム『Ambitions』の冒頭を飾る“Ambitions -Introduction-”がSEとして流れる中、ステージ奥の扉がゆっくりと開き、そこから差し込む光を背負ったTaka(Vo)、Toru(G)、Ryota(B)、Tomoya(Dr)が姿を見せた。4人が歩みを進めそれぞれの定位置についたあと、鳴らされたのは“Bombs away”。雄大なフレーズを堂々と歌い上げるTakaと、それをさらに押し上げるような力強いバンドサウンド。そもそも『Ambitions』は、Takaの歌が持つスケール感、そして従来のバンドサウンドにこだわらない革新的な音作りが特徴的だったが、音源で実現できたあの世界を肉体化させること、そうしてさらにバンドのグルーヴを固めていくことが今回のツアーの目的だったのかもしれない。ソロ回しで魅せた“Bedroom Warfare”や中盤のインストパートなど、4人個人個人の演奏技術の高さに感嘆させられる場面ももちろんあったが、全体的に、それぞれの個性というよりもバンドとしての塊感を強く感じさせられるライブとなったのは、おそらくそのためだろう。
ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 浜野カズシPhoto by 浜野カズシ
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また、「声出せ、さいたま!」「歌えよ!」と早々からTakaは客席を煽りまくっていたが、“Cry out”“Start Again”“I was King”……と曲名を挙げるとキリがないほど、ライブ中、シンガロングが起きる場面が多かった。客席を満たすひとりひとりのエネルギーが歌声として放出され、Takaが掲げる希望の象徴:イエローのハンドマイクに集まっていく。まるで巨大なひとつの生き物が深く呼吸をするように、会場全体の熱量が高まっていく様子は圧巻の一言だ。この日は全32本中の15本目。ツアーとしてはまだ中盤戦だったが、その絶景はもはやこのさいたまスーパーアリーナにすら収まりきっていない感じがすでにあった。
ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 浜野カズシPhoto by 浜野カズシ
ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 浜野カズシPhoto by 浜野カズシ
しかし、今や世界相手に闘っているバンドの規模感がこれだけ伝わってくるライブだったにも関わらず、例えば、演奏時とは対照的なMCでのラフなテンション、花道に4人揃ってピアノアレンジバージョンとして届けられた“Wherever you are”の温かさ、そして久々の国内ツアーに対する「伝えたい言葉を上手く伝えられない難しさも俺は好きだけど、でもやっぱり(日本は)落ち着きますね〜」というメンバーのコメントなどにも表れていたように、ステージと客席との間に距離感を感じたことはなかった。その理由に深く関係しているのは、今回のツアーがメジャーデビューから10年という節目のタイミングでのツアーだったことであろう。この先の10年をどうするか、という点をしっかり考えてから『Ambitions』の制作に入ったのだと前置きしながら、Takaは次のように語った。
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「冷たいことを言うようだけど、『ONE OK ROCKがいなきゃ生きていけない』なんて寂しいこと言ってたら、到底自分の夢になんて追いつきません。なぜなら、俺たちは俺たちのやりたいことをやってるから」
「とてもワガママなバンドだし、これからもいろいろな言葉を投げかけるけど、忘れないでください。僕らは『こんな俺らでもこんなことができるんだぜ』って見せるために、みんなと一緒に頑張るためにやってます」
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これから先バンドがさらに大きくなろうとも、深いところで繋がり、鼓舞しあい、支え合えるように。この形こそが彼らが10年かけて見つけた聴き手との関わり方なのだ。「これからもONE OK ROCKをよろしくお願いします」と深いお辞儀をしたあとは、“Take what you want”で聴き手の背を力強く押し、“The Beginning”が新たな旅のオープニングテーマのように響き、“Mighty Long Fall”ではTakaがここまで封印していたシャウトを炸裂させ、一気に感情を爆発させた。そうして本編ラストに演奏されたのが“We are”。「18歳世代」に向けて作られたという同曲が、この日は若者へのメッセージとしてではなく、「彼ら(18歳世代)が日本の未来を引っ張っていくその前に、俺らに引っ張らせてもらわなくちゃって」「『俺はもう歳だから』とか、酔っ払ったらそんなことを吐くようなヤツに向けて歌います」という言葉とともに、10年選手等身大の野心として鳴らされたのだった。
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アンコール、身体を目一杯動かしながら騒ぎ倒すオーディエンスを指さし、「おー、それいいな!楽しそうだな!」と無邪気に笑うTakaを見て思う。「『日本のバンドが世界を制する』という現実を突きつけてやる」と、デッカい野望を胸に始まったバンドが夢を一つずつ叶え、4人が歳を重ねていくなかで、失ったもの、手に入れたもの、変わったこと、変わらなかったこと、血を吐いてでも握りしめ続けたもの。そのすべてがギュッと詰まっていたから、この日のさいたまスーパーアリーナには絶景が広がったのだ、と。
ONE OK ROCK/さいたまスーパーアリーナ - Photo by 浜野カズシPhoto by 浜野カズシ
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終演後のBGMに合わせて歌うTakaといい、「お前らホントヤバイな、ありがとう!」と飾らない言葉で喜びを表したToruといい、ニコニコと客席を見渡すRyotaやTomoyaといい、なかなかステージを去ろうとしないメンバーの姿からは充実感を読み取ることができた。ツアーは先日17日の広島・グリーンアリーナ公演で閉幕したばかりだが、新たな始まりを感じさせられるような内容だっただけに、次の一手がすでに待ち遠しい。(蜂須賀ちなみ)
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終演後ブログはこちら↓
【速報】「“Ambitions” JAPAN TOUR」後半戦突入! ONE OK ROCKをさいたまスーパーアリーナで観た
http://ro69.jp/blog/ro69plus/158234

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