マンガ界とバンドシーンにおいて、ダークな世界観を持つ存在として、独自のポジションで戦ってきた『亜人』とTHE ORAL CIGARETTES。それぞれのシーンでの立ち位置に似たところがあると感じていたからこそ、『亜人』は映画シーンのメジャーへ、また自身も武道館公演を成功させたタイミングで実現した今回のコラボレーションに、バンドは喜びを感じたという。
「『亜人』のダークな世界観の趣味を持ってる人って、きっと僕らの音楽も受け入れられるやろなって思うんです。今回そんな同じ趣味を持つ人たちを引き寄せられるタイミングだと思っていて。それってすごく必然的な出会いだと思うんです」(あきらかにあきら/B・Cho)
「ただ俺らが発信しているだけじゃなくて、スタッフが俺らの性質や強みをわかってくれていて、かつ相手側もそれをわかってくれたからこそ今回のコラボが実現したと思うので。伝えてきてよかったなあと思うと同時に、周りにも感謝を感じますね。だからすべてが運命だったなと思います」(山中拓也/Vo・G)
また、11月からは全国ツアー、来年2月には大阪城ホールでの単独公演を控える彼ら。これまで以上に多くの人々にTHE ORAL CIGARETTESというバンドが広まる中で、自身の今後のバンド像についても語っている。
「先輩たちがやってきたことと同じことをやってもシーンは変わらないじゃないですか。俺ら自身も刺激を求めてバンドをやってるし、リスナーの方々も刺激を求めてライブに来てくれてたりするので、お客さんの刺激になる面白いことや新しいことをやっていって、結果シーンに爪痕を残せればいいなあと思ってます」(山中)
武道館というひとつの夢を実現させ、さらにバンドとしての力を増していく彼らが今回果たした『亜人』との運命的なコラボレーション。同じ「匂い」に惹き寄せられる人々を新たに巻き込みながら、さらに大きなBKW(=番狂わせ)を仕掛けようとする彼らへの期待が高まる、必読のインタビューとなっている。