【JAPAN最新号】くるり、只今通常運転。無敵のくるり

【JAPAN最新号】くるり、只今通常運転。無敵のくるり

“ポケットの中”と“真夏日”は、「ああ、俺こんな曲書けたんや」って気持ちがあって。
熱い気持ちっていうんですかね。何かに蓋をして、そういうのを書いてなかったんやなっていうことも思い出せた

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号にくるり・岸田繁が登場!

只今通常運転。無敵のくるり

インタビュー=山崎洋一郎 撮影=澤田健太


久しぶりのくるり岸田繁のJAPAN登場です。去年の4月のアルバム『天才の愛』の時以来。連載があるから近しいんだけど、でも実際に会って話すのはほんと久しぶり。今年の夏から連続してリリースされた曲がどれもすごくよくて、彼らが主催する「京都音楽博覧会2022」が10月に終わって一段落したところでインタビューしようということになったのです。

8月に配信リリースされたのは、ストップモーション・アニメ『リラックマと遊園地』にピッタリなとても素朴な主題歌“ポケットの中”が収録されたサウンドトラック集。

同じく8月に配信リリースされたのはAメロとBメロだけで鮮やかなポップを奏でる“宝探し”。

9月に配信リリースされたのはせつなくて実にくるりらしいミドルスローな“八月は僕の名前”。

10月に「京都音楽博覧会2022」会場とオンラインで販売/配信リリースされたのは真夏の一日を流れるようなバンドサウンドと歌でロードムービーのように描いた“真夏日”。

くるりというバンドの音楽制作のポテンシャルを極めに極めたアルバム『天才の愛』のあと、いったいその先どこへ?と思っていたら、ギアをニュートラルにしてゆっくりとモーターを回しながらこんな名曲をゆっくりと産んでいたのだった。狂った状況の中で限界を突破してぶっ壊れながら作った曲が実は歴史に残る名曲になるというくるりの伝説も真実だけど、ニュートラルなくるりがぽとりぽとりと産み落とした曲の美しさはやはり何ものにも代え難い。

それではインタビューをお楽しみください。(山崎洋一郎)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年1月号より抜粋)



【JAPAN最新号】くるり、只今通常運転。無敵のくるり - 『ROCKIN’ON JAPAN』2023年1月号『ROCKIN’ON JAPAN』2023年1月号
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