【JAPAN最新号】MAN WITH A MISSION、渾身の二部作を携えての全国ツアー完遂! 変化し続けるライブ現場の真っ只中でジャン・ケン・ジョニーは何を考えた?

【JAPAN最新号】MAN WITH A MISSION、渾身の二部作を携えての全国ツアー完遂! 変化し続けるライブ現場の真っ只中でジャン・ケン・ジョニーは何を考えた?

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現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号にMAN WITH A MISSION ジャン・ケン・ジョニーが登場!

渾身の二部作を携えての全国ツアー完遂! 変化し続けるライブ現場の真っ只中でジャン・ケン・ジョニーは何を考えた?

インタビュー=小川智宏 撮影=オノツトム


二部作となったアルバム『Break and Cross the Walls』を携えて6月から始まったMAN WITH A MISSIONの全国ツアーが、追加公演として行われた大阪城ホールと有明アリーナでのアリーナライブで幕を下ろした。今回のツアーは全会場2デイズの日程で、それぞれ1日目は『Break and Cross the Walls I』の楽曲、2日目は同『II』の楽曲を中心に演奏されるというコンセプチュアルな構成。僕はファイナルとなった11月5日・6日の有明アリーナ公演を観たのだが、演奏される楽曲はもちろん、オープニングや曲中の演出、MCで発せられるメッセージ、そしてセットリストに織り込まれる過去曲のチョイスまで、二部作それぞれのテーマ性が、音源以上にはっきりと表現されているような印象を受けた。

1日目、つまり『I』が描いていたのは希望と信念だった。あのアルバムはまさに混沌の最中にあった時期に、それでも壁をぶち壊して進んでいくんだという意思を表明した作品だったが、時を経てなお、その力強い意思は揺るぎないパワーを放っていた。鉄の扉を巨大な狼が力一杯こじ開けるオープニングから始まったライブは“Between fiction and friction I”で幕を開け、“クラクション・マーク”“distance”と一気にスタートダッシュを決めるような展開でスタート。もちろんアリーナのスケール感も随所に感じさせながらも、まるでライブハウスでやってきたツアーの、文字通りの延長線のようなテンションでゴリゴリと進んでいった。終盤、ロックへの愛を爆発させる“Thunderstruck”(AC/DCのロゴをもじった「MW/AM」ロゴも登場!)からジャン・ケン・ジョニーのパーソナルな心象風景を刻んだ“Anonymous”への流れには、変化し続ける時代の中でも揺るぎないMAN WITH A MISSIONの芯を見る思いがした。

一方2日目は個人的には解放のアルバムだったと思う『II』の日。前日とは対照的にクールな色合いのオープニングから、“Dive”、そしてストリングスが加わってよりビッグになった“All You Need”へと続いていくセットリストは、このアリーナ公演で初披露となった“Rain”や“Tonight, Tonight”など、フルスケールで会場を揺らすロックショウとなった。1日目同様、このツアーでお約束となったジャン・ケン・ジョニーによるギャグ披露(札幌公演で地元出身の芸人Yes!アキトのギャグをやったのがきっかけだったそうだ)やアコースティックセットも挟んで、素晴らしい一体感の中でライブは進んだ。それが結実したハイライトが、終盤に披露された“Raise your flag”でのシンガロングだった。条件付きで声出しがOKになったとはいえ、なかなか踏み出せないオーディエンスの背中を押すジャン・ケンのメッセージも素晴らしかった。

最強のメッセージアルバムであった『Break and Cross the Walls』が、お客さんの前で鳴らされることによってそのメッセージ性をさらに強めた今回のツアー。会場がでかくなればなるほどそのパワーも増すというロックの根本原理を、このツアーでのMWAMは遺憾なく発揮していた。狼たちは何を思いながらこの数ヶ月を過ごしてきたのか。さっそくジャン・ケンを捕獲して話を聞いてきた。なお、今回もジャン・ケンの発言は編集部にて日本語に翻訳してお届けする。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年1月号より抜粋)



【JAPAN最新号】MAN WITH A MISSION、渾身の二部作を携えての全国ツアー完遂! 変化し続けるライブ現場の真っ只中でジャン・ケン・ジョニーは何を考えた? - 『ROCKIN’ON JAPAN』2023年1月号『ROCKIN’ON JAPAN』2023年1月号
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