現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号にOfficial髭男dism“ホワイトノイズ”のロングレビューを掲載!
大胆で不敵なロックナンバー“ホワイトノイズ”が証明するヒゲダンの「リベンジ」の正体
文=小川智宏
うずたかく積まれたスピーカーとタイヤ。拳を突き上げる藤原聡(Vo・Pf)の横を爆走していくバイクと、ドリフトしまくるスポーツカー。Official髭男dismの新曲“ホワイトノイズ”のミュージックビデオを観て、思わず笑ってしまった。面白くて、ではない。あまりにも痛快だったのだ。クリシェともいえるイメージを畳み掛けながら、そのど真ん中を高速ドリブルでぶち抜くようなその姿勢がだ。それはサウンドにおいても同様で、イントロから唸るギターと疾駆するエイトビートが曲全体のイメージを決めている。そう、“ホワイトノイズ”は一言でいえばロックである。久しぶりにヒゲダンが鳴らした、ど真ん中のロックチューンだ。
TVアニメ『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編のオープニング主題歌であるこの曲は、1月1日に情報が解禁され、同月7日のアニメのスタート直後となる1月11日に配信リリースされた。ヒゲダンと『東京リベンジャーズ』といえば同作の最初のオープニング主題歌となった“Cry Baby”以来のタッグだが、その“Cry Baby”がそうであったように今回の“ホワイトノイズ”もまた、僕たちの「ヒゲダンのイメージ」を気持ちよくぶっ壊してくれる1曲である。ただし、その「ぶっ壊し方」があの時とはまったく違う。“Cry Baby”に、あるいはあの時期のヒゲダンに漂っていたナイーブさとはまったく違う力強さとスピード感が、今の彼らにはあるからだ。(以下、本誌記事に続く)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年3月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】Official髭男dism、大胆で不敵なロックナンバー“ホワイトノイズ”が証明するヒゲダンの「リベンジ」の正体
2023.02.01 12:00