ホールツアー初日に密着!
石原慎也の故郷・島根でサウシーの「ポップを背負う」覚悟を見た
文=小川智宏 撮影=日吉"JP"純平
文字通り飛躍の1年だった2022年を経て、2023年のSaucy Dogはどうなっていくのか。それを占ううえで重要なホールツアー「Saucy Dog HALL TOUR 2023"in your life"」が、ついに始まった。
石原慎也(Vo・G)を中心にメロディも歌詞も素晴らしい楽曲を作り続け、ライブとなれば石原、秋澤和貴(B)、せとゆいか(Dr・Cho)のトライアングルがお互いをお互いに支え合うような頼もしいアンサンブルを鳴り響かせる――そんなサウシーのバンドとしての「形」はデビュー以来、いや、おそらくこの編成になって以来ずっと変わっていない。もちろんブラッシュアップは年々されているものの、初期の“ゴーストバスター”や“雀ノ欠伸”が今もライブの大定番曲であることからもわかる通り、サウシーは最初からそのスタイルを確立させていた。とくに最近のライブはフェスでもワンマンでも安心感すら覚えるほどだった。
だが、このツアーはこれまでとは違うものになっていくかもしれない。観に来た人にとっても、そしてステージ上の3人にとっても、「サウシーである意味」や「サウシーが歌う意味」がもっともっと大きくなっていくのではないか。そんな予感を、ツアー初日を観て僕は抱いたのだ。(以下、本誌記事に続く)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年3月号より抜粋)
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