現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号にエレファントカシマシが登場!この4人の音が、エレファントカシマシ。
それでいいんだっていうことがわかったから、最新版で最強だと思います。
だから、未来がある
最強の今、そして未来へ!
アリーナツアー、2枚のシングル、そして野音。
35周年で掴んだ「4人のエレカシ」の自信をメンバー全員で語る!
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=Maciej Kucia(AVGVST)
今年でデビュー35周年を迎えたエレファントカシマシ。初のアリーナツアーを行い、“yes. I. do”“It's only lonely crazy days”“No more cry””Hello. I love you“の4曲の新曲を発表した。そして、毎年恒例の日比谷野外大音楽堂公演──。
これがすごいライブだった。
これまでは宮本浩次がバンドを強引なまでに引っ張り、振り回し、時にはあえて壊しながらスリリングに展開されるのがエレファントカシマシのライブであり、特に日比谷野音でのライブはそのヒリヒリするような緊張感と野性味が全開になるのが常だった。だが、今回は違った。
しっかりと「エレファントカシマシのバンドアンサンブル」がそこにはあった。
宮本はメンバー個々とサポートの細海魚の音を受け入れ、その上に立ち、歌っていた。メンバーは宮本に向かってではなく、楽曲に向き合って全力の音を奏でていた。それぞれの音と歌が一丸となって、しっかりと調和していた。エレファントカシマシの堂々とした存在感が鳴っていた。傷だらけだけどタフな4人のバンドアンサンブルが輝いていた。
そんなエレファントカシマシのライブは初めてだった。そして、思えば今年リリースされた4曲はそんな輝きを持つ曲ばかりだと、改めて気がついた。
まるで新しい始まりのような地点に、いかにして4人はたどり着いたのか。その物語を4人で語ってもらった。トミも成ちゃんも石くんもいつも通り言葉は少ないが、どこか誇らしげで嬉しそうにひと言ひと言を語ってくれた。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年12月号より抜粋)
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