【JAPAN最新号】特別で平凡な、私たちのためのギターロック! 35.7の3rd EP『火星探索』をたどるロングインタビュー

【JAPAN最新号】特別で平凡な、私たちのためのギターロック! 35.7の3rd EP『火星探索』をたどるロングインタビュー

他人の心をわかり合おうとする優しさというか、努力というか。
それを諦めないし、諦めないでほしいっていう気持ちが、全部の歌詞を覆っていると思う

35.7(読み:サンジュウゴーテンナナ、通称ゴーテンナナ)がめきめき頭角を現している。“祝日天国”がバイラルヒットしてから約3年。大学生活と並行して活動を続けてきた4人は、一歩一歩着実に歩みを進め、気づけば各地のフェスやイベントから声がかかり、全国ワンマンツアーを開催するまでになった。
この3年、バンドを押し上げる大きなバズがあったかと言えば決してそうではない。それでもゴーテンナナの音楽が広がっているのは、キャッチーなメロディと切ない歌声が耳を引き、たかはし(Vo・G)が紡ぐ歌詞がみんなの心を掴んでいるから。
ま、音楽を好きになる理由なんてほとんどその流れでしょと言われたらそうなのだが、ゴーテンナナのように、そのすべてを「無添加」で勝負できるバンドはそんなにいない。特にたかはしの歌詞は、「初めて聞いた言葉の組み合わせなのに、この感覚わかる」と思わせる独自のセンスで、私たちのおぼろげな感情を包み込む。ドラマチックな日々じゃなくても、喜びや不安は確かにある。ゴーテンナナのギターロックは、そういう「平凡の中の特別」に光を当ててくれるのだ。
3rd EP『火星探索』完成を機に、4人に話を聞いた。

インタビュー=安田季那子 撮影=35.7
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年11月号より抜粋)


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