容易に計りきれないし、安易にも語れない、突出した才能を持つクリエイターである。活動開始から2年にして“ドゥーマー”“ブレインロット”などボカロ楽曲のバイラルヒットを連発する傍ら、シンガーをフィーチャーした作品もリリースするなど、必ずしも界隈の在り方に拘泥しない立ち回りを展開。作風の面でもネットミュージックの潮流は押さえつつ、バックボーンにあるインディポップ要素やダンスミュージックへの深い造詣が随所に顔を出す。そんな東京真中だが、インタビュー内で音楽について語る時「日本では」「日本の」という枕詞を幾度も使っていた。かねてから影響を受けてきた音楽に洋楽由来のものが多いことや、洋邦の音楽シーンを俯瞰した時の差異から来る表現なんだとは思う。ただ、もしかしたら、既にその視線の向く先が国内にとどまらず、「日本では」の意味するところが「今のところは」だったとしたら? なんともワクワクする話じゃないか。
インタビュー=風間大洋 イラスト=ohuton
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年7月号より抜粋)
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