ボン・ジョヴィ、スペインの経済危機を考慮してマドリード公演はギャラを返上
2013.05.31 21:30
ボン・ジョヴィは6月に予定しているスペインのマドリード公演のギャラを返上することを明らかにしている。
ヴォーカルのジョン・ボン・ジョヴィは6月27日にマドリードのヴィチェンテ・カルデロン・スタジアムで開かれるライヴについて、スペインの経済危機に配慮してギャラを返上すると宣言している。ただ、無料コンサートになるというわけではなく、チケットは18ユーロ(約2394円)と39ユーロ(約5187円)という価格を抑えた値段で発売された。
スペインの『エル・ムンド』紙の取材に答えたジョンは、元々スペインは経済危機で完売も難しいだろうと今回のヨーロッパ・ツアーの旅程からも外されていたことを明らかにしていて、次のように説明している。
「『ホワット・アバウト・ナウ』のツアーの計画を始めた時、いろいろ調査して、経済状況を顧みてスペインはツアーに含めないことになったんだよ。でも、俺としてはね、こんなに大好きな国で、しかも30年も俺のことを厚くもてなしてくれた国を捨てやるなんてことはできないと思ったんだ」
その結果、ギャラ返上で組まれた今回のライヴでは、チケット代によって会場使用料と運営費と人件費のみを賄うことになると「エル・ムンド」は伝えている。
スペインでは経済危機を反映して、今年の第一四半期で失業率は27.2パーセントを記録していて、さらに若者の失業率になると57パーセントという数字を記録している。こうした事情から、通常なら76ユーロ(約1万108円)に設定されるチケットでは完売できないのではないかと予測されていた。
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