プッシー・ライオット、2月に復活するアムネスティ・ライヴでスピーチをすることに

プッシー・ライオット、2月に復活するアムネスティ・ライヴでスピーチをすることに

昨年末にソチ五輪恩赦で釈放されたプッシー・ライオットのナジェージダ(ナージャ)・トロコンニコワとマリア(マーシャ)・アリョーヒナは来月、世界中の政治犯の解放を目指して活動する団体、アムネスティ・インターナショナルが来月ニューヨークで開催するライヴ・イヴェント「ブリンギング・ヒューマン・ライツ・ホーム」に登場することになったという。

ナージャとマーシャはプーチン大統領への抗議ライヴを行ったことで一昨年逮捕され、2年の実刑判決を言い渡されたが恩赦により、1年9か月を務め上げたところで釈放された。ライヴ・イヴェントで二人は、信念や人種、性別、性的趣向などが問われて投獄されている、いわゆる「良心の囚人」について観客に向けてスピーチを行うという。イヴェントにはイマジン・ドラゴンズ、フレーミング・リップス、ローリン・ヒルらが出演を予定している。プッシー・ライオットはイヴェントについて次のように声明で明らかにしている。

「アムネスティ・インターナショナルが人権と政治犯のために行っている活動のお手伝いができることになってとても嬉しく思います。アムネスティの活動が活動家と服役囚の連携のためにどれほど大切なものなのか、わたしたちはいやというほど思い知らされてきています。1ヶ月前、わたしたちはロシアの監獄から釈放されました。政治的に罪を問われ、投獄されることがどのような体験なのか、わたしたちは決して忘れることはないでしょう」

ナージャとマーシャは釈放されてから自身らの人権養護団体「ゾーン・オブ・ロー(Zone of Law)」を設立するとしていて、これからもプーチン大統領への抗議活動は続けていくという。ナージャは次のように語っている。

「わたしたちとしては服役囚からの収監状態をめぐる改善要求の実行や対応の手助けをしていこうと考えています。服役囚のみんなには法的な支援をしていきたいのです」

アムネスティ・インターナショナルでは政治犯の釈放や死刑制度の廃止などといった人権養護活動を広く知ってもらうため1986年から98年までライヴ・イヴェントやツアーを行ってきていたが、今年に入ってライヴ活動を再開させることを発表している。

今年のライヴは2月5日にバークレイズ・センターで行われる予定で、上記のほかにはティーガン・アンド・サラ、ザ・フレイ、コールド・ウォー・キッズ、コビー・カイラット、ケイクなどの出演を予定していて、今後も出演者を追加していくという。

アムネスティ・インターナショナルのライヴにはこれまででU2、スティング、ピーター・ガブリエル、ブルース・スプリングスティーン・アンド・ザ・Eストリート・バンド、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックらが出演してきている。
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