DIR EN GREYのヴォーカル・京率いるsukekiyoの今年最後となるワンマンライヴが、国際フォーラムホールCで行われた。
京の脳内を覗き見るようだ、というのが以前sukekiyoのライヴを観た時の感想だった。
彼の脳内に無数に転がるイマジネーションの断片を次々と可視化していくような、漆黒でありながら極彩色の舞台。
だが今日のライヴでは、断片だったものがひとつの壮大な物語を描くようになっていた。
それはコンセプチュアルな演出のためだけではなく、強く肉体性を伴うようになったバンドサウンドと、さらに研ぎ澄まされた京の表現力のたまものだ。
愛と清純の象徴ともいえるシスター風の衣装をまとった京が創り出す、禁じられた見世物小屋を思わせる異世界観、和製ホラー的な生々しいグロさ、背徳の限りを尽くすようなSMショー…。
観客はそれを着席のまま、声も出さずに見つめつづけるという非日常すぎる空間。
「sukekiyoのライヴでしかあり得ない体験」が、もっともっと中毒性を増していた。
と、文字通り夢中になっていたら、突如あらわれた「次回予告」の映像!
めちゃくちゃ盛り上がってきたところなのに続きは次回?!(※2016年4月開催)と呆気にとられてしまったが、
こうやって焦らすのも彼らの手の内なのかもしれない、と思えてしまうのが罪深い。(後藤)
国際フォーラムで最新型sukekiyoを堪能した!
2015.12.03 10:14