アルバム『HEAD ROOMS』を引っ提げての全国ツアーファイナルをキネマ倶楽部で観た。
メンバーふたりにサポートドラムの3人で作り上げる、筋肉質な、無駄なものをごっそりそぎ落とした音が、tacicaにはぴったりだと改めて思う。
10年を超えるキャリアの中で、自分自身と、バンドと、常に真正面から向き合い続けてきた虚飾のない歌がズバッと届く。
キネマ倶楽部名物の階段を敢えて避けて、ステージ袖から出てきたのも実に「らしい」。
派手な演出がなくても、内側にある熱量や生命力がダイレクトに響いてくる、さすがの名演だった。(塚原)
tacicaのアルバムツアーファイナルに、生きる力をもらう
2016.11.12 22:11