極限まで力を抜いてリラックスした状態で放たれたかと思えば、息をすべて吐き出したあとの切迫した息遣いでじわじわと焦燥感を煽るラップがとにかくクール。
楽曲の中で歌いどころ、聴きどころ、抜きどころをちょうどいちばん気持ちよくなるところに配置するのが絶妙にうまい。
ラランド・サーヤがCLR名義で作詞作曲とボーカルを担うバンド・礼賛──晩餐=川谷絵音(G)、簸=木下哲(G)、春日山=休日課長(B)、foot vinegar=GOTO(Dr)と錚々たるメンツとともに鳴らすのは、音楽シーンの外郭をえぐるような剛速球だ。
受け取った瞬間、寸分遅れで「バチンッ!!」と炸裂音が鳴り響くような重厚さが本気のバンドであることを証明している。
なぜサーヤは音楽を始めなければならなかったのか、彼女が生き様のすべてをさらけ出す場所として礼賛を選んだ理由に、JAPAN初インタビューで迫りました。
絶頂を更新し続けるサーヤが礼賛として放つEP『PEAK TIME』、その核心にインタビューからも触れてみてください。(橋本創)
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絶頂を更新し続けるサーヤが「礼賛」の裏側で感じた逆境と葛藤の日々──JAPAN初インタビュー!
2024.03.19 17:00