イエローモンキー トリビュート本日発売!

イエローモンキー トリビュート本日発売!

THE YELLOW MONKEYのトリビュート盤『THIS IS FOR YOU』、そして『メカラ ウロコ・LIVE DVD BOX』が本日発売!
 JAPAN&bridge編集地獄でお店のある方面にまったく行けてないのだが、レコード店の店頭ではディスプレイがすごいらしい。

トリビュートには、60代のあがた森魚から10代の黒猫チェルシーまで全22アーティストが参加していて、1曲づついわくつきの物語を感じさせるのがすばらしい。1曲ずつじっくり語りたくなるが、兵庫がブログで全曲解説しているのでぜひ読んで下さい。

そして、この作品が愛情溢れる作品になっているのは、参加アーティストとTHE YELLOW MONKEYとの関係、選曲のこだわりはもちろん、曲順や曲間のつながりなど細やかなこだわりが感じられるところも大きい。その部分について、今作のプロデューサーであるソニーの児玉直子さんが教えてくれたので開陳します。ちょっと長いですが、アルバムを何度か聴いてから読んでもらうと、より面白みが増すはず。

その1
1曲目の“WELCOME TO MY DOGHOUSE”は、1989年12月28日の渋谷La.mama――つまり吉井、エマ、ヒーセ、アニーの4人が揃ったイエローモンキーの誕生日ライヴで演奏した曲でもある。DOGHOUSEということで、つづりは違うがスクービー、(犬)が大抜擢されたそう。
そして、最後に収録された“プライマル。”はイエローモンキーのラスト・シングル。70年代、T-レックスやデヴィッド・ボウイのプロデューサーとして知られるトニー・ヴィスコンティがプロデュースを手がけていた。同じく今年結成20周年になるフラカンが今も活動を続ける同世代として最後を締めくくっている。

その2
“SEA”“BURN”は7thアルバム『PUNCH DRUNKER』に収録されている曲順とおりに収録。曲間のイメージもできるだけオリジナルに近い仕上がりになっている。
また、“メロメ”“バラ色の日々”も8thアルバム『8』のオリジナルの順番通り。

その3
星羅が歌っている“空と青の本当の気持ち”は、『TRUE MIND』(95〜96 FOR SEASONツアーのライヴ映像DVD)に収録されたライヴ・バージョン。

その4
あがた森魚の“4000粒の恋の唄”のイントロには一瞬だけ“街の灯”(『ジャガー・ハード・ペイン 』)のイントロの雑踏のざわめきが入っている。

その5
“FOUR SEASONS”はやはりアルバムの1曲目。今回収録楽曲の中で、アルバムの1曲目を飾っているのは、この曲だけ。

その6
DISC1のキーワードは、「大地(砂漠)」「空」「海」。
砂漠、空は何色?(“〜DOGHOUSE”)、虹(“SUCK OF LIFE”)、星(“SPARK”)、大地(“JAM”)、星、虹 羽(“空の青と〜”)、海(“SEA”)、空赤 赤燃える(“BURN”)、空飛ぶ(“カナリヤ”)、砂空 砂漠(“4000粒〜”)など。

DISC2のキーワードは「花」。
四季→種まき(“FOUR SEASONS”)、咲かない(“パール”)、華(“TVのシンガー”) など、
そして“SHOCK HEARTS”で《欲望も望に望に花を添えたい》、“球根”で《希望の水を僕はまいて》《咲け……花》と願い、“バラ色の日々”でNothing’sが《I WANT FLOWER》と叫んで、フラワーカンパニーズが登場! 

というイメージだそうです。
なるほど。深すぎる。

花で思い出したけど、《あなたにもお花をあげましょう》という歌がインディー盤『BUNCHED BIRTH』に入ってたなあ。吉井和哉がイエローモンキーで初めて作った“LOVERS ON BACKSTREET”という曲。この一言ができた瞬間、「こんな日本語のロックはないぞ」と、これで自分はやっていけると思ったそうだ。

セカンドにも“フリージアの少年”という曲もあった。暗くオルタナティヴな前半といきなり開けたサビが美しい隠れた名曲。当時のインタヴューで吉井が「古いアジアの少年……」とダジャレを言っていたのを、ふと思い出した。

どうでもいい話のようだが、その次のアルバムで彼は軍服を着ていた。連鎖が止まらなくなってきたので、終わります。(井上)
ROCKIN'ON JAPAN 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする