10万枚超ヒットとなった“バクチ・ダンサー”をひっさげての17ヶ所ツアーファイナル!
凱旋公演ともいうべき高らかな興奮に包まれていた。
フロアがバンドを求める熱が、のっけからとにかくすごかった。
三人は、それに応えるように、煽ったり、わかりやすくカッコいいキメを作ったり、今までとはちがうエンターテイメント性を観せながらぐいぐい引っ張っていくパフォーマンスが頼もしかった。
“バクチ・ダンサー”はもちろん、今の彼らが鳴らす“ステンレス”や“戯れ男”、“チャイナマーダー”“色恋歌”が見違えるほどソリッドかつ開かれていて、好きな曲だっただけに惚れなおした。
アンコールでは、新曲も披露。これまたびっくりするほど、優しくて風通しのよいナンバー。サビがむちゃくちゃ美メロ。
ライヴを観て改めて実感したのは、DOESの楽曲の独創性。奇想天外な構成が、メロディの力で、ポップになる。だから演奏が変わる度に、こんな表情もあったんだ、と新鮮な驚きがある。
独歩行脚〜初歩的衝動篇〜ツアーは終わったが、今日11月3日から始まる新たなツアーが発表された。
今のDOES、観ておいたほうがいい。
写真は、“僕たちの季節”PVに登場したでこぼこなロボット、「ものたりない君」。ステージに上がって、サッカーボールをシュートさせられたりしていた。
それにしても「ものたりない君」って……。デビュー曲のサビが、「つまんない つまんない」だったDOES。表現の本質は、まったく変わってない。
次号JAPANでは、そんな彼らの今の空気が伝わるインタビューを掲載。
RIJは土曜日の出演です!
(井上)