第8回:今年のZAZEN BOYSは
2011.04.21 01:00
JAPAN JAM2011、開催まであと2週間を切りました。
今回はZAZEN BOYSの巻。
去年は、ピアノ山下洋輔・サックス坂田明、という、
世界に名を轟かせるジャズ・アーティストふたりを迎えての、
MATSURI SESSIONでした。
そのライブレポートはこちら。
http://ro69.jp/quick/japanjam2010/detail/34843
このレポートにも「すごかった」と書かれているが、これ、
ほんっとにもう、すごいもんだった。
何かもう、ヘラヘラ笑ってしまうくらいだった。すごすぎて。
普通の人間のしわざとは思えない。テレパシーとかそういうものまで使って
音を出しているような、ステージ上の6人の間を電波が飛び交って
いるのが見えるような、そんなマジカルな音楽体験でした。
あと、このライブ、もうひとつおもしろいことがありました。
お客さんです。
本当にすごい音楽に、生で触れると、人はどうなるのか。
固まるのだ。
ということを、オーディエンスが身をもって証明していたのだった。
誰も声を発しない。踊ったり身体をゆすったりもしない。
ただ、
「そうか、『絶句』ってこういう状態のことを言うのか」
「ああ、『釘づけ』ってこういう顔のことを表す言葉なのか」
みたいな顔で、じいっとステージを凝視している。
で、演奏が終わると、ハッと我に返ったように、どーっと拍手し、歓声をあげる。
そういう状態でした。すごかった、あれも。
なので、正直、「去年と同じセッションをもう1回やります」っていう
ライブでもいいな、と、私などは思っていました。
そしたら、それ以上のアイディアを、発表してくれました。
坂田明は今年も参加、さらに近藤等則と七尾旅人が加わる、という。
近藤等則、70年代から現在まで、ばりばり活躍するトランペッター。
フリージャズ畑の方ですが、80年代後半から90年代にかけては、
ロック・シーン方向でもいっぱい仕事していたので、
私くらいの世代のロック・ファンにはなじみ深い名前です。
このRO69を見ているみなさんに一番わかりやすい仕事、なんだろうな。
あ、そうだ、エレファントカシマシの「東京の空」って曲で、吹いておられます。
「♪あーのなーつのー おーもいでーはー 何処へやーらー」と宮本が歌うと、それを
おっかけるみたいに、「♪パーララーラララー」ってトランペットが入るでしょ。あれです。
あのアルバムが出た時、エレカシの日比谷野音に出て、あの曲で
吹いておられたのを観ました、私。
そして、七尾旅人。彼に関しては、説明不要ですよね。
しかし、ってことは歌うのか。歌うんだろうな。
いや、待てよ。ポエトリー・リーディングって手もあるな、七尾旅人の場合。
あと、「意表をついて歌わない」という手もあるか。楽器だけ弾くとか。
どうするんだろう。わかりません。
ちなみに、渋谷ブログによると、このメンバーで「あかとんぼ」をやるという。
(これ http://ro69.jp/blog/shibuya/49555 )
なんだそれは。想像もつきません。
5月5日に出演。とにかく、絶対に、見逃さないように。
JAPAM JAM公式サイト http://japanjam.jp/2011/