トランプが大統領に決まってからというもの、NYは引き続き異様に静かだ。街全体が暗くなっているのが分かる。悲しいかな9/11以降の空気を思い出す。

そんな中、唯一熱いのがNYでトランプ当選後連日プロテストが続いていること。私も土曜日に少しだけ参加してきた。誰もが「トランプは私達の大統領ではない。女性差別で、人種差別で、ゲイ差別！」とチャントしながら5番街の14丁目から、57丁目にあるトランプの住んでいるトランプ・タワーまでプロテストしていた。

その中のひとりだったのがマイケル・ムーア。

なんとマイケル・ムーアは、プロテスト開始前にトランプ・タワーの中に得意のアポなしで入り、行けるところまで行ったという。4階まで到着し、「トランプに会いたい」とお願いしている。その模様は彼がフェイスブックでライブ中継した他、ワシントン・ポストも映像を掲載している。こちら。
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結局会わせてもらえなかったが、メモを残した。「今ここに来ています。話したいことがあるので来てください」と。彼が主張したいのは、「トランプは一般投票でヒラリーに負けている。だから大統領をヒラリーに譲るように」ということ。

「僕は一般投票では勝たなかったトランプが大統領になることに意義を唱える。それをどうやって合法で、非暴力的にできるかを考えなくてはいけない」と語っている。「かつては、黒人はバスの後ろにしか座れなかったが、それは間違ったことだったから、その法律は改正された。一般投票で勝ったヒラリーが大統領になれないのは間違っているので、僕らは今、法律を変えるために闘わなくてはいけない」とフェイスブックで語っていた。こちら。

トランプが大統領であることに意義を唱えるプロテストは、全米の各都市で行われている。とりわけトランプの就任式の翌日には女性による超大規模なプロテストがワシントンDCで行われる予定だ。私も恐らく行くと思う。