『ボヘミアン・ラプソディ』のメイキング映像が次々に公開。感動のライヴ・エイドシーン最初のテイクも。

『ボヘミアン・ラプソディ』のメイキング映像が次々に公開。感動のライヴ・エイドシーン最初のテイクも。

昨日、ゴールデングローブで、ドラマ部門の作品賞と、主演男優賞を獲った『ボヘミアン・ラプソディ』。まさか主要部門ふたつもかっさらうとは誰も予想していなかったので、アメリカのメディアは騒然としている。そんな中、途中まで監督したブライアン・シンガーがそのメイキング映像をどんどん公開している。私は昨日まで気付かなかったのだが、公開されてしばらく経つのですでに知っていた方もいるかも。

一番感動したのは、やはりライヴ・エイドのシーンだ。このシーンを映画の撮影初日に撮影したというのは有名な話だけど、こんな野原で撮影したのは知らなかった。観客も、500人くらい?いや300人くらい?しかいない。以下映像。

これが「撮影初日最初のテイク」

「最初のテイクパート2」

”Radio Ga Ga”のシーン。観客が300人くらいしかいない。俳優の想像力の素晴らしさを知る。そして観客役のみなさんの手拍子と歌が異様に上手い。

詳細を2人のメンバーから聞いているシーン。明日撮影なのに、新事実は明らかになったよう。

これがライヴ・エイドシーン撮影前日のリハーサル風景。明日から本番の撮影が開始する、という盛り上がりが感じられ、ちょっと鳥肌。

これもリハーサル。

”39" 演奏シーン。シンガー曰く「どの曲を最終的に映画の中で使うのか分からなかったので、演奏シーンは多く撮影した。”39”は僕が一番好きな曲。ブライアン・メイによるこの曲の歌詞をぜひチェックして欲しい」

ブライアン・メイが、”ブライアン・メイ”のギターソロを撮る映像。

これは笑えるNGシーン。幸い誰も怪我しなかったそう。

NGシーン。何度もゴールドディスクが落ちてきてしまう。

かの有名なマイク・マイヤーズのシーン。

マイク・マイヤーズのクイーンに関するトリビアについてはみなさんもご存知の通りだが、ゴールデン・グローブ受賞の後、彼がまた繰り返していたので、念のため。マイク・マイヤーズは大のクイーンファンで、トロントの郊外に住んでいた青春時代に兄の運転するカローラに乗っている時、ラジオで”ボヘミアン・ラプソディ”がかかると大合唱(+ドリンキングゲーム)をしていたそう。

なので、彼の初主演映画『ウェインズ・ワールド』で、車に乗ってラジオで曲がかかりみんながノリノリになるシーンでは、絶対に”ボヘミアン・ラプソディ”を使うと主張したそう。しかし、プロデューサーが大反対。当時人気があったのはガンズ・アンド・ローゼズだったため、ガンズの曲にするようにと言われたそう。

マイクはガンズは好きだったけど、自分が青春時代に聴いた曲じゃなかったため、”ボヘミアン・ラプソディ”にしてくれなかったら映画に出ない、とまで言った。プロデューサーもそこまで情熱があるならと許可してくれたそう。結果的には、誰もが愛する映画のハイライトとなった。

そこから何十年経ち、「”ボヘミアン・ラプソディ”は、3分以上あってラジオ局がかけてくれない。ラジオでかかると車に乗っているティーネージャーがノリノリで聴くような曲を書かないといけない」と”ボヘミアン・ラプソディ”を却下するEMIの役員を彼が演じることになるとは。人生が一周したような満足感を得る体験だったと語っている。上のトークショーの映像で、『ウェインズ・ワールド』のシーンも見られる。またその中でジョージ・ハリスンに関する涙ものの思い出も語っているんだけど、また別の機会に。

昨日のゴールデンクローブで誰もブライアン・シンガーの名前を言わなかったのも話題となった。途中で、監督が交代となり、その理由については噂では色々と言われているが、実際に何があったのかは分からない。自ら、「なんという光栄。ありがとう」とポストしていた。
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