きゃあ! ボブ・ディラン本人が全面協力する伝記映画でティモシー・シャラメがディラン役に挑戦️。監督は『ウォーク・ザ・ライン』のジェームズ・マンゴールド

きゃあ! ボブ・ディラン本人が全面協力する伝記映画でティモシー・シャラメがディラン役に挑戦️。監督は『ウォーク・ザ・ライン』のジェームズ・マンゴールド - pic by TIFFpic by TIFF

なんと! 今をときめくティモシー・シャラメが、ボブ・ディランを演じる伝記映画が作られると「Deadline」が報じている。


この記事によると、ディランの長年のマネージャーであるジェフ・ローゼンがプロデューサーを務め、ディラン本人もエグゼクティブ・プロデューサーを担当するという。

本人達が全面的に協力するこの作品、音楽モノの伝記映画において最大のキーとなる「本人の楽曲を使う許可」もすでに下りているそうだ。

ティモシーがディランを演じることについては、まだ決定ではないそうだが、ティモシーはすでにギターの練習などをしているという。

監督は、ホアキン・フェニックスがジョニー・キャッシュを演じた伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005年)を作ったことで知られるジェームズ・マンゴールドだ。この時、ジョニーの妻、ジューン・カーターを演じたリース・ウィザースプーンはオスカーを受賞している。

監督は2017年公開の『LOGAN/ローガン』で高い評価を得ていて、この時もオスカーにノミネートされていたが、最新作『フォードvsフェラーリ』も現在オスカー候補作となっている。

ティモシーは、ご存知『君の名前で僕を呼んで』(2017年)で大ブレイクし、今年は出演したウェス・アンダーソン監督の『The French Dispatch』も公開されるほか、何より、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督により『デューン』のリメイクが待っている!

また、現在は『レディ・バード』(2017年)の監督、グレタ・ガーウィグの最新作で、オスカー候補でもある『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』にも出演(日本公開3月予定)。つまり、有名監督による興味深い作品ばかりが並んでいるのだ。


また、4月6日からはロンドンで『4000 Miles』の舞台にも出演。それが5月23日に終わる予定なので、ディランの作品はその後に撮影が開始すると言われている。


以下、この作品について現在分かっていること。

1)原作:『Dylan Goes Electric!』Elijah Wald著

2)脚本:ジェイ・コックス(『ギャング・オブ・ニューヨーク』など)による脚本をマンゴールドがリライト

3)物語:ディランが19歳でNYに到着したところから始まる。1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでディランがアコギではなく初めてエレキを弾いた瞬間の周辺の物語であるということ。つまり、彼のキャリアにおいて、最もドラマチックな時代のひとつ。

4)その他の登場人物:60年代のレジェンドであるジョーン・バエズから、ピート・シーガー、ウディ・ガスリーなど、当時彼の周辺にいたアーティスト達が登場すると、ローリング・ストーン誌は報道している。
https://www.rollingstone.com/movies/movie-news/timothee-chalamet-bob-dylan-biopic-934265/

5)タイトル、公開時期:タイトルと公開時期は未定。恐らく2021年になるだろうということ。

6)歌:ティモシーが実際に歌うのかどうかも不明。『ウォーク・ザ・ライン』の時はホアキンもリースも自分達で歌っていた。


これまでディランの映画と言えば、ケイト・ブランシェットからヒース・レジャーなど、様々な俳優が彼を演じたトッド・ヘインズ監督の『アイム・ノット・ゼア』(2007年)などがあるが、ここまでストレートな伝記映画はなかったはず。当然責任重大で難しいとも思うが、ティモシーなら期待大だ。


またドキュメンタリーでは、去年スコセッシ監督による『ローリング・サンダー・レヴュー』が作られた。Netflixで見られる。


監督は2017年にローリング・ストーン誌のインタビューに答え、『ウォーク・ザ・ライン』のあと、音楽の伝記映画を作りたくてすでにミュージシャンにアプローチしていると語っていた。それがこの映画のことだったのかは不明だが、そこで大事なこととしてこう語っていた。

ミュージシャンが、伝記映画を作っても良いと思っているか? また、そのミュージシャンについて自分が何かオリジナルなことを語れるのかどうか? 偉大なミュージシャンであり、音楽シーンを変えたという説明だけでは十分ではない。そこに絶対的な物語が存在しないといけないし、それをミュージシャンが映画化させてくれないといけない。


つまり、この作品の場合は、ディランがエレキを弾いたという、当然有名な話なわけで、それだけではない何かが描かれていると予想される。

ティモシーと音楽と言えば、彼にインタビューした時にキッド・カディをヒーローと言っていたし、去年行なわれたComplexConでは、彼のステージに登場したこともある。



また『ビューティフル・ボーイ』(2018年)の役作りでは、ニルヴァーナをヘッドフォンで聴き続けたと言っていた。彼は、ハリー・スタイルズと並び、これまでのマスキュリンなハリウッドやセレブ界のカルチャーに革命を起こしている存在なので、そんな彼がディランを演じるとなるとますます楽しみだ。


音楽モノの伝記映画と言えば、『ボヘミアン・ラプソディ』が世界的に大ヒットし、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックのオスカー受賞後も、エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』が公開されていた。

エルトン・ジョンを演じたタロン・エガートンは、先日行なわれたゴールデン・グローブ賞で誰も予想していなかったが、ミュージカル/コメディ部門で主演男優賞を受賞したばかりだ。音楽モノの伝記トレンドは、今後もまだまだ続きそう。

ちなみに今年は、ジェニファー・ハドソンアレサ・フランクリンを演じた『Respect』が公開予定。生前のアレサ・フランクリン自身がジェニファーハドソンを指名したことでも話題となった。予告編はこちら。


さらに、同じくアイコンと言えば、エルヴィス・プレスリーの伝記映画をバズ・ラーマンが監督する。エルヴィス役の候補には、ハリー・スタイルズなどそうそうたるメンツがあがっていたが、オースティン・バトラー(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)が演じることが決定した。妻のプリシラ・プレスリーにはオリヴィア・デヨングが決まっているほか、マネージャー役はトム・ハンクスが務める。

バズ・ラーマンは、少し前ならヒップホップ黎明期を描いた『ゲットダウン』(Netflixで配信中)を手掛けていたし、『ムーラン・ルージュ』なども製作しているので、極彩色な作品になるのかもしれない。これも楽しみだ。
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