テイラー・スウィフトが突然リリースし、全世界が驚かせた最新作『フォークロア』について、アルバムが出来た過程を詳しく説明している。
「このアルバムはイメージから始まった。私の好奇心を刺激した心にふと湧いたビジュアルから。
傷の周りに描かれた星。
20年経っても失った人の匂いがするカーディガン。
海に深く沈んで沈んで沈んでいく戦艦。
私の子供時代にあった森の中の木製ブランコ。
声を潜めて「ここから逃げ出そう」と言ったに、実際はできなかったこと。
8月の降り注ぐ太陽、それをワインを飲むように味わうこと。
ダンスフロアの上を漂うミラーディスコボール。
ウィスキーボトルの誘惑。
プラスチックを握る手。
良くも悪くもあなたと運命を繋ぐ唯一の糸。
それらのイメージはすぐに私の頭の中で顔になり名前になり、そしてキャラクターになった。
私は自分の物語だけではなくて、私が今まで会ったこともない人、または知っている人、または知らなければ良かったと思う人の視点から、またはその人達についての物語を書こうと思った。
追放された人が、自分の故郷ではない場所の絶壁を歩き、なぜこんなとんでもなく最悪なことになってしまったのかと悩む。
苦しむ人が、自分の落下物への執着の葬式に現れる。
ポーチに立つ17歳が謝り方を学ぼうとしている。
熱愛中のキッズがエバーグリーンのハイ・ラインを行ったり来たりしている。
私の祖父のディーンが、1942年ガダルカナル島に到着する。
外れ者の未亡人が、自分を追い出した町で嬉しい復讐をする。
物語はいずれフォークロアになり、語り継がれ、ささやかれるようになった。
時にそれは歌われることもあった。
幻想と現実の境界線はあやふやとなり、真実とフィクションの境界線もほとんど識別できない。
憶測は時間の経過とともに、事実になった。
神話、幽霊物語、寓話。おとぎ話、たとえ話。ゴシップ、伝説。空に書かれた誰かの秘密をみんなが見る。
隔離された中で、私のイマジネーションはワイルドに羽ばたき、その結果このアルバムが出来た。
曲と物語が意識の流れのように湧き出て来た。
だからペンを持って、私は幻想、歴史、思い出へと逃避した。
私は自分の中の愛と不思議と気まぐれをありったけ注いで、私に出来る限りの能力でこれらの物語を語った。
そして今、それを語り継いでくれるかどうかはあなたにかかっている」
アルバムは全曲各ストリーミングサイトで聴ける他、テイラーのVEVOでも全曲を歌詞付きで聴くことができる。
https://www.youtube.com/user/TaylorSwiftVEVO