先週末のレコード・ストア・デイでのアナログ盤売り上げが125万枚で過去最高を記録。ブルックリンでは山下達郎のアナログ盤が100ドルで売ってた

先週末のレコード・ストア・デイでのアナログ盤売り上げが125万枚で過去最高を記録。ブルックリンでは山下達郎のアナログ盤が100ドルで売ってた

2007年から始まったアナログ盤復活のトレンド。もう10年以上も続いているのにいまだ記録を更新し続けている。なんと、今年も新記録を樹立してしまった。ビルボード誌が報じている。


先々週にアメリカではサンクスギビングがあり、通常アメリカ人はその次の日にクリスマス・ショッピングを開始するのだが、その週末にレコード・ストア・デイが設定。その週11月27日から12月3日のアナログ盤の売り上げが、125万3000枚で、ニールセンが1991年に調査を開始して以来最高記録を記録してしまった。

1週間のアナログ盤売り上げが100万枚を超えたのは、これまでに一度しかない、それがちょうど1年前の12月26日までの1週間の売り上げで、124万3000枚だった。

またこの週の独立系のレコード店での売り上げは、54万2000枚。これも過去2番目の記録。最高は、去年のレコード・ストア・デイの67万3000枚だった。

今年コロナ後にBandcamp Fridayが大成功したこともそうだが、アナログ盤が独立系のレコード店で売れたと聞くと、強烈な音楽コミュニティの存在が実感できて何より嬉しい。しかも、それが単なるトレンドではなくて、定着しているわけだし。

さらにアメリカレコード協会の発表によると、今年前半の記録では、アナログ盤の売り上げが1986年以来初めてCDの売り上げを超えたという。アナログの売り上げは2億3210万ドルで、これはフィジカル全体の売り上げのなんと80%に当たる。CDはその約半分の1億2990万ドルだった。
https://www.riaa.com/wp-content/uploads/2020/09/Mid-Year-2020-RIAA-Revenue-Statistics.pdf

とは言え、最近BTSAC/DCが全米チャートの1位を獲ったが、それぞれCDによるデラックス盤を買った熱狂的なファンの数が莫大だったことが大きな理由だという記事があった。なのでCDもまだまだ企画次第では売れるのだ。


この週のアナログ盤売り上げチャートは以下の通り。8位以下の3枚がレコード・ストア・デイに発売された限定版だった。
1. Harry Styles『Fine Line』
2. Vince Guaraldi Trio『A Charlie Brown Christmas TV Special』Soundtrack
3. Queen『Greatest Hits』
4. Billie Eilish『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』
5. Taylor Swift『folklore』
6. Phish『Sigma Oasis』
7. The Beatles『Abbey Road』
8. Alice In Chains『Sap EP』
9. U2『Boy』40th anniversary white vinyl
10. My Chemical Romance『Life on the Murder Scene』(初のアナログ盤)

ちなみにこの週にブルックリンのアナログ屋さんに行ったら、山下達郎の『FOR YOU』が大事そうに一番上の段に置かれていた。値段を見たら100ドルだった。ブログで紹介したフリート・フォクシーズスカイラーの話を思い出した。

またタイラー・ザ・クリエイターも山下達郎のファンで、最新作の『IGOR』では、山下達郎の『COZY』に収録された“FRAGILE”を最後の曲”GONE, GONE / THANK YOU”でサンプリングしている。


ブルックリンの他の店では、山下達郎のアナログ盤に帯が付いたものがあって、それは140ドルで売っているとのこと。このお店には、時々名古屋のレコード屋さんがアメリカでは手に入らないレアなレコードを持って来てくれるのだそう。それで日本では手に入らないレアなレコードと交換すると言っていた。良い話。



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先週末のレコード・ストア・デイでのアナログ盤売り上げが125万枚で過去最高を記録。ブルックリンでは山下達郎のアナログ盤が100ドルで売ってた - 『rockin'on』2021年1月号『rockin'on』2021年1月号
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