「自由を尊重するが、死んだら自由も尊重できない」。アーティストも次々に、ワクチン接種か検査陰性者のみツアーに入場可と発表

「自由を尊重するが、死んだら自由も尊重できない」。アーティストも次々に、ワクチン接種か検査陰性者のみツアーに入場可と発表

スティーヴィー・ニックスは、デルタ変種株の拡大を懸念してフェスの出演をキャンセルし、リンプ・ビズキットは、ツアーの安全性が不確かなのでツアーごとキャンセルしたが、ツアーを続行するアーティストは、次々に入場規定を厳しくした。今日発表し始めた。

1)ジェイソン・イズベルが全米ツアーの入場規定を発表

ジェイソン・イズベルが、全米ツアーで入場できるのはワクチン接種済みの人か、検査をライブの48時間以内に受けて陰性だった人のみと誰よりも先に発表した。彼曰く「僕は自由を尊重する人間だが、死んでしまったら自由も尊重できないから」と答えている。


2)昨日ツアーを開始したマルーン5も急遽規定を発表


マルーン5は昨日ツアーを開始したところだが、今日急遽規定を厳しくして発表した。

「なんて最高の2021年のツアー初日だったんだ。特別なショーにしてくれてありがとう!!

ただ俺たちが最優先にしたいのは、ファンとツアーを可能にするために働いてくれている人たちの安全と健康だ。最近のニュースをもとに、入場の規定を厳しくしたいと思う。8月16日以降のライブは、ワクチン接種済みか、ライブ開始前48時間以内に検査をして陰性だった人のみが入場できる」


3)デッド&カンパニーも全米ツアーに関してさらに厳しい規定を今日発表


「僕らは、ツアーに来てくれるみんなとツアーを可能にしてくれる人たちを大事に思っている。そのため、ワクチン接種済みの証明書か、ライブ開催までの48時間以内に検査をして陰性だった人のみを入場可にしたいと思う。

また、ピットに入場する人たちは、ワクチン接種が必須となる」


前方の立ち見エリアは、検査が陰性だった人でも入れないことになった。

4)ブリーチャーズも同様に今日発表


「ジャックだ。現在プロモーターと会場と話し合っているところだけど、ブリーチャーズのツアーは、ワクチン接種済みか、検査で陰性だった人のみが入れるようにする。ここで時間を無駄にしている場合じゃないから。全てのライブは、デタラメはなしで、可能な限り安全であるべきだから」


これまでは、ライブ会場がそれぞれの州の指示に合わせて規定を作るというものだったが、恐らく州によってばらつきがあるためだろう。バンドが自分たちのスタッフとファンを守るために、自らが規定を発表し始めた。ブリーチャーズ含め、今日いきなり多くのバンドが発表したので、今後も秋のツアーをするバンドがどんどん発表する可能性がある。

ロラパルーザなどは入場前72時間以内に検査、という規定だったが、48時間以内とここではさらに厳しくなっている。



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