ピッチフォークも今年のベストアルバム&シングルを発表。両リストに宇多田ヒカルも。今年の総合1位は引き続きビヨンセ、2位はロザリア。

ピッチフォークも今年のベストアルバム&シングルを発表。両リストに宇多田ヒカルも。今年の総合1位は引き続きビヨンセ、2位はロザリア。 - Ⓒ GLOBAL CITIZENⒸ GLOBAL CITIZEN

米メインストリームのメディアに続き、ピッチフォークも今年のベストアルバム50枚とベストシングル100枚を発表した。アルバムの1位はビヨンセ『ルネッサンス』。シングルの1位は、Alvvaysの”Belinda Says"だった。

ちょっと驚いたのが、両リストに宇多田ヒカルが入っていたこと。アルバムは、31位で、シングルの”Somewhere Near Marseilles”はなんと10位だ。

評価の内容を要約すると、アルバムに関しては、

「20年以上にもわたりJポップのスターとして君臨してきた宇多田ヒカルは、これまで非常にエモーショナルな曲で人生の大きな疑問への答えを探求していた。今作『BADモード』においては、その探求が、ハウスミュージックから、きらびやかなディスコ、シティポップ、90年代のR&Bへのオマージュへと繋がっている。アルバム全体を通して、恐怖や悲しみと対峙しながらも、A.G. Cook, Floating Points, Skrillexと共同制作したインストは、エクスタシーとともにうねり旋回している。クラブというのはよく放棄された場所のように思われたりするが、『BADモード』は、ダンスミュージックも、カタルシスあるものになり得ることを思い出させてくれる。そこで必ずしも答えが見つかるとは限らないのだが、それでも、その痛みを乗り越えて、汗をかくこともできる」。


1)以下ピッチフォークのベストアルバムの31位まで。

1. Beyonce “Renaissance”
2. Sudan Archives “Natural Brown Prom Queen”
3. Alvvays, “Blue Rev”
4. Special Interest, “Endure”
5. Bad Bunny “Un Verano Sin Ti”
6. Rosalia, “Motomami”
7. Big Thief, “Dragon New Warm Mountain I Believe in You”
8. Lucrecia Dalt, “IAy!”
9. Yaya Bey, “Remember Your North Star”
10. Alex G, “God Save the Animals”

11. The Weeknd, “Dawn FM”
12. Bjork “Fossora”
13. Kendrick Lamar, “Mr. Morale & The Big Steppers”
14. Grace Ives, “Janky Star”
15. Jockstrap, “I Love You Jennifer B”
16. Nilufer Yanya, “Painless”
17. Earl Sweatshirt, “Sick!”
18. Makaya McCraven, “In These Times”
19. Charli XCX, “Crash”
20. Cete Le Bon, “Pompeii”

21. The Smile, “A Light for Attracting Attention”
22. Charlotte Adgery/Bolis Pupul, “Topical Dancer”
23. Beth Orton, “Weather Alive”
24. FKA Twigs, “Caprisongs”
25. Daphni, “Cherry”
26. Perfume Genius, “Ugly Season”
27. Florist, “Florist”
28. Billy Woods, “Aethiopes”
29. Rachika Nayar, “Heaven Come Crasing”
30. Destroyer, “Labyrinthitis”

31. 宇多田ヒカル、”BADモード”

2)ピッチフォークのベストシングル100枚。以下10位まで。

1. Alvvays, “Belinda Says”

2. Destroyer, “June”

3. Hitkidd, Glorilla, “F.N.F.”

4. Alex G, “Runner”

5. Beyonce, “Alien Superstar”

6. Yeah Yeah Yeahs, “Spitting Off the Edge of the Town”

7. Rosalia, “SAOKO”

8. Alan Braxe / DJ Falcon, “Step by Step”

9. Bad Bunny, “Titi Me Pregunto”

10. 宇多田ヒカル, ”Somewhere Near Marseilles”

米メディアの年間ベストリストをいくつか発表したが、ここまでくるとリストに入るアーティストがほぼ同じで、順位が違うだけ、という感じになりつつある。

ふたつのウェブメディアが、各媒体の年間リストを集計して平均値を出している。そろそろ今年の1位はビヨンセ、2位はロザリアで固まりつつあるような気がする。

3位は、ケンドリック・ラマーだったり、もうひとつのサイトの集計だともう少し下だが、ケンドリックの最新作は、発売時からそうだったが、過去の作品に比べると、メジャーメディアが軒並み1位に選ぶという結果にはなっていない。それから、特筆すべきは、ウェット・レッグがデビュー作で健闘したということ。

3)ウェブサイトAlbum of the Yearによる42媒体の集計。
1. Beyonce, “Renaissance”
2. Rosalia, “Motomami”
3. Kendrick Lamar, “Mr Morale & The Big Steppers”
4. Wet Leg, “Wet Leg”
5. Big Thief, “Dragon New Warm Mountain I Believe in You”
6. Fontaines D.C., “Skinty Fia”
7. Alvvays, “Blue Rev”
8. Bad Bunny, “Un Verano Sin Ti”
9. Jackstrap, “I Love You Jennifer B”
10. Angel Olsen, “Big Time”

4)Metacritic による44媒体の集計。
1. Beyonce, “Renaissance”
2. Rosalia, “Motomami”
3. Fontaines D.C. “Skinty Fia”
4. Big Thief, “Dragon New Warm MountainI Believe in You”
5. Wet Leg, “Wet Leg”
6. Alvvays, “Blue Rev”
7. Kendrick Lamar, “Mr. Morale & The Big Steppers”
8. Jackstrap, “I Love You Jennifer B”
9. The Smile, “A Light for Attracting Attention”
10. Jack White, “Fear of the Dawn”

11. Bad Bunny, “Un Verano Sin Ti”
12. Billy Woods, “Aethiopes”
13. Angel Olsen, “Big Time”
14. Yard Act “The Overload”
15. Alex G “God Save the Animals”
16. Jack White, “Entering Heaven Alive”

年間ベストの発表は、今年はこれくらいで良いかなと思う。皆さんも自分が好きだった作品と比べたり、聴き逃しなどをぜひチェックしてみて。

ちなみに、ビヨンセが総合的にも年間1位となったが、果たしてグラミー賞でどうなるのか気になるところだ。個人的にはいい加減、アルバム賞を授与して欲しいと思う。



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ピッチフォークも今年のベストアルバム&シングルを発表。両リストに宇多田ヒカルも。今年の総合1位は引き続きビヨンセ、2位はロザリア。
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