続エアロスミス

続エアロスミス

エアロスミスのスティーヴン・タイラーが脱退か?という噂がニュースの欄でもすでに紹介されていますが、続報を。ジョー・ペリーがそれを受けてラス・ヴェガス・サン紙に「スティーヴンはもうバンドを辞めたよ」と、語っています。


http://www.lasvegassun.com/news/2009/nov/06/joe-perry-steven-tyler-has-quit-aerosmith/


騒ぎの始まりは、エアロスミスが11月1日にアブ・ダビで行われたF1グランプリで5万人の観客を前にライブを行った際、スティーヴンがステージに上がる前にクラッシック・ロック誌に語ったコメント。
「バンドが最後の音を鳴らして、オレがステージを去った時、すべてを話すよ」。
そして、スティーヴンは、ソロの可能性を考えていると語ったのだ。
「何をやるのかはまだわからないけど、間違いなくスティーヴン・タイラーとして
自分自身のブランドを作ることに専念すると思う。BRAND TYLERをね」と。
ローリング・ストーン誌によるとスティーヴンは、個人のマネージャーを雇い
ソロ制作に入っているとのこと。


このF1グランプリでのライヴは、ジョー・ペリー曰くかなりの完成度の高いライブだったようなのだ。「これを超えるライブをするのはそう簡単じゃない」と。


http://www.classicrockmagazine.com/news/are-aerosmith-headed-for-a-permanent-vacation/


つまり、バンドが不調だったわけではないのだが、
この時からすでに、ニュース欄にもあるように、スティーヴンの楽屋は他のメンバーとは遠く離れていて、ステージで1曲目を歌う時にメンバーがスティーヴンと初顔合わせするという状態だったらしい。そのため、ジョーは、スティーヴンがソロをやりたいと言っている発言をこのクラッシック・ロック誌の記事をインターネットで読んで初めてしったのだと言う。


ジョーが11月6日付けのラス・ヴェガス・サン紙に語ったのは以下の通り。


「オレの知る限りではスティーヴンはバンドを辞めたよ」。
「それにオレはみんなが知ってること以上のことは知らないんだ。2日前に飛行機から降りてインターネットでスティーヴンがバンドを去ると言っているのを読んだ。
それが一体どれくらいの期間のことを言っているのか、またはそれも不確かのか、
よくわからない。とにかくオレにもそれ以上のことはよくわからないんだ」。


その記事によると問題なのは、スティーヴンが電話を折り返しもせず、連絡が不通であること。


「ここ数ヶ月、オレは彼にこれ以上ツアーをキャンセルして欲しくなかったから、なるべく騒ぎが大きくならないように、そっとしておいたんだ。本当にこのツアーがやりたかったからね。だから彼にそれが何だかわからないが、問題があるなら、騒がず放っておこうと思っていたんだ」。
「そしたら、(アブ・ダビの)ライブが終わって飛行機から降りたら、今回の件をインターネットで知る、という様だ」。


「彼は、オレともバンドのどのメンバーとも連絡をし合っていない」。


ジョーは、バンドの存続を熱望しているが、この騒ぎでそれがどうなるのかまるでわからなくなった、という。ただ、本当にスティーヴンが辞めるなら、ボーカルを代えて存続する可能性もあるのかもとも言っている。


「スティーヴンは長い間バンドに100%の状態で向かっていなかった。間違いなくこれを昔から計画していたんじゃないかと思う。それをインターネットで知らなくてはいけないなんて、兄弟同然のオレ達を侮辱している。でも、オレは彼を心配しているんだ。少なくともオレの知っていた彼をね。でも、もう変わってしまったのかもしれないな」と。


この記事によるとジョーの心境はいまだかなり複雑なままだ。


またベースのトム・ハミルトンはボストン・ヘラルド紙に、バンド内に不和があるのは認めながらもブラッドの新しいヴォーカルを捜すという発言は否定している。


バンドは、ジョーとスティーヴンのバンド・サウンドの方向性の違いにより
「約10年くらい一緒にスタジオで曲を作っていない」とジョーはローリング・ストーン誌のインタビューで語っていた。「だから”エアロスミス”が何たるかが変わってしまったのかも」と。ジョーは現在ソロ・ツアー中だ。


どちらにしても、すべてはこの1週間に起きたインターネットを通じての
出来事のため、今後、バンドの正式な発表を待ちたいと思う。


エアロスミスは、バンド結成40周年を来年に控えている。
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