ザック・デ・ラ・ロチャ、アリゾナ州新移民法に反発

ザック・デ・ラ・ロチャ、アリゾナ州新移民法に反発

ザック・デ・ラ・ロチャが、アリゾナ州で先日可決された新移民法に反発して、THE SOUND STRIKEというアーティストによるアリゾナ州のボイコット運動を開始した。


アリゾナ州の新移民法はすでに日本でも報道されている通り、アリゾナ州に住む外国人は登録証を常時携帯することが義務付けられるというもの。これは主にアリゾナ州のヒスパニック系を取り締まることが目的と言われていて、警察は外見だけで判断して、職務質問をする権利が与えられるというもの。アメリカ国内においては最も厳しい移民法で、大抗議デモなども行なわれている。例えば、私がアリゾナに住んでいたら、常にビザを持ち歩かなくてはいけなくて、見た目がアジア人ということだけで、警察に職務質問されるということだ。M.I.A.の”BORN FREE”のビデオの中にも、赤毛の男の子達だけが連れて行かれるシーンがあるが、タイミング的には、アリゾナ州の新移民法への抗議であったともとれる。


ザックの組織したTHE SOUND STRIKEは、ミュージシャンのアリゾナ州でのライブをボイコットし異議を唱えるというもの。また署名も集めている。今のところ参加しているのは、Cypress Hill, Conor Oberst, Rage Against the Machine, Kayne West, Massive Attack, Sonic Youth, Spank Rock, Tenecious Dなど。さらに映画監督のマイケル・ムーアも。


「俺たちの中には、人種差別を受けながら育って来た人間がいる。しかし、この新法(SB 1070)は、それをさらに最低のレベルへ押し下げるものだ。もし他の州がアリゾナに続くようなことがあったら、俺たちは南北戦争以前に戻ってしまうことになる」
「かつてローザ・パークスがバスの席を譲るのを拒否し、逮捕された。その時人々は団結し、法律を変えるまではバスには乗らないと言った。その勇気ある行動こそが、モンゴメリーのバス・ボイコットにつながったのだ。つまり、我々がやろうとしているのは、みんなで署名を集め、”バスには乗らない”と訴えることだ。俺たちは従わない。俺たちはアリゾナでライブはしない。俺たちはアリゾナをボイコットするのだ!?」とザックは声明文の中で語っている。


ウェブサイトはこちら。
http://www.thesoundstrike.net/


誰かが必ず反発してくれるだろうとは思っていたが、さすがザックだった。
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