大阪城ホールに続いて、今日、日本武道館のステージに立ったKANA-BOONの4人。
アリーナならではの特別な演出もたくさんあったし、古賀も空を飛んだけど、それもひっくるめて、どこまでも彼らは等身大のKANA-BOONのままだった。バントを始めたあの頃のように。いや、僕はその頃彼らがどんな感じだったかなんて知らないけど、たぶんそうだったんだろうな、と思う。バンドを組み、初めて音を鳴らし、初めて人前でライヴをやり、初めてCDを作り、初めてワンマンを開催し、初めてツアーをやり……そのまっすぐな延長線上に、今日の武道館はあった。
彼らはデビュー以来一度も後ろを振り返ることなく前へ前へと進んできた。それができたのはもちろん彼ら自身の努力と欲求のたまものだが、同時に本当にたくさんの人の力が、KANA-BOONのもとに集まって、背中を押してきたからだ。スタッフも、ファンもそう。その、人を巻き込んで、人の夢を背負って、それを自分たちのエネルギーにしていく力が、KANA-BOON最大の武器だ。
なぜKANA-BOONにはそんなことが可能なのだろう。それは、夢が現実と地続きのところにしか存在しないことを、彼らは知っているからだ。今日も鮪は「夢があるからがんばれる」と言っていた。彼がいう「夢」は甘い甘い絵空事ではなく、身を削って、必死こいて掴む「明日」の連続のことだ。その連続が道になって、たくさんの人を巻き込んだ「パレード」を作っていく。そんな彼らの姿に僕たちは自分の今日と明日を重ねて、一緒に進んでいきたいと思う。
今日、KANA-BOONの夢がまたひとつ叶った。明日には次の夢が待っている。
シングルのリリースもあるし、すぐにツアーもある(その前に、5月4日、JAPAN JAM BEACHも!)。
それがずっとずっとつながって、でっかい未来へとKANA-BOONと僕たちを連れていく。その道がはっきりと見えた。素晴らしかったよ、本当に。この場所で”パレード”が聴けてよかった。
写真は終演後関係者にふるまわれたマグロの刺身。言うまでもなく、ステージ上で解体されたあれ、です。おいしかったです。
KANA-BOONの武道館が終わって思う未来のこと
2015.03.31 23:31