Charaのセルフ・カヴァーアルバム『JEWEL』を聴く
2013.11.15 19:04
なんてすばらしいアルバムなんだ、これは。
13日に発売になったCharaの『JEWEL』。“Swallowtail Butterfly ~あいのうた~”や“やさしい気持ち”など、全12曲の新ヴァージョンが収録されている。選曲の幅も広いし、コラボレーションしている相手もおもしろいし、何よりCharaの歌がすごくのびのびとしている。
セルフ・カヴァーというのはどこか懐古的な色合いを帯びるもので、このアルバムにももちろんそうした面はある。思い出と強烈に結びついた名曲ばっかりだし。でもそれ以上に、デビューから20年以上の歩みが、Charaの中に根を張り、枝を伸ばしているという手応えがあって、だから聴いているとセンチメンタルな気分というよりももっと凛々しい気持ちになる。
もしこれがアコースティックだったりとかちょっとアダルトな雰囲気で統一されていたらちょっと残念な気持ちになったかもしれないけど、それぞれの楽曲がすごく自由な感じがするのがいい。オリジナルを大切にしながら、自然なフォームで背伸びをするようにその殻を破っている。歌い方もキャリアの中え変わってきて、“タイムマシーン”みたいな曲は今回のヴァージョンを聴くとこんなに深い愛情の歌だったのかと驚く。
MVに娘のSUMIREが出演していることも話題になっているけど↓、
こういうことができるのも、Chara自身が自分の変化を自然に受け入れ、愛おしんでいる証拠だと思う。
COUNTDOWN JAPANにも出演するCharaですが、すでにアナウンスされているとおり、今回は「Chara×THE
NOVEMBERS」としての出演。ここにも新しいCharaがいるわけで、楽しみにしていただければと思います。