くるり、『TEAM ROCK』と『THE WORLD IS MINE』再現ライヴを観た!

くるり、『TEAM ROCK』と『THE WORLD IS MINE』再現ライヴを観た!

「いろいろやってるから20年やってるんでしょうね」と、岸田繁(G・Vo)はMCで言っていたが、まさにその通りだと思う。くるりの音楽は本当に幅が広い。その歩んできた歴史とは、いろいろな音楽的チャレンジの繰り返しだったことを改めて痛感するライヴだった。

くるりのコンセプトライブシリーズ「NOW AND THEN」。来年の20周年イヤーに向けて、これまでにリリースしたアルバムを再現するというコンセプトで、今年4月の、1stアルバム『さよならストレンジャー』と2ndアルバム『図鑑』から始まったライヴシリーズ。今回は3rdアルバム『TEAM ROCK』と4thアルバム『THE WORLD IS MINE』の2枚を今のくるりが演奏した。

「完全再現」と銘打ったが、インストも含めて頭から終わりまで曲順どおりにやり切ったvol.1とは違い、今回は実のところ2~3曲ほどやってない曲もあった。曲順もライヴの流れでよりスムーズに聴けるように多少の入れ替えもOKになっていた。それでも作品ごとに持っている雰囲気、あの頃のバンドのムード、岸田の中での好きな音楽の流行みたいなものが、2時間のライヴのなかでくっきりと浮彫りになってくるから面白い。

ちなみに東京公演はこの後も続くが、明日は恵比寿リキッドルーム、明後日は新木場コーストと会場が変わっていく珍しいパターン。特に明日はキャパが半分以下の会場になるわけで、ライヴもまた違った雰囲気になりそうだ。(秦理絵)
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